1.24.2017

お遍路バッハ ~天への仲介人修行編~ No.21(青龍寺~安和)

2016年11月18日(金) 天気 曇り時々晴れ

第七回お遍路バッハ3日目です。(活動の詳細はこちら→お遍路バッハ


おはようございます。といっても遍路ではめずらしく7時過ぎでの起床です。
あ~良く寝た!
お風呂行ってこよう(笑)

朝風呂、最高です。
そしてお風呂の後のご飯、美味しく頂きました。

朝日に照らし出された龍の置物の影
AM9:00、ゆっくり宿を出発します。
今日は、歩きだけでなく船の遍路道を行きます。
そして演奏もしなくていいので、のんびりゆったり。

どーせエゴだし、弾かなくったって関係ないしっ!
「お遍路バッハ」はここで終了。

今回の遍路で、演奏を2,3度断られたくらいでもこんなに揺れるのなら、潔く止めようと朝の温泉で考えていました。
お大師様にジャッジをお願いした結果がこれなので、やっぱり進めてはいけないのよ。

なんだか弾かなくていいって考えただけで、こんなに楽になるとは自分でも驚きです。
とにかく今日はピアノの事もお遍路バッハのことも考えないで楽しく遠足しようと思います。
(お遍路さん、ごめんなさい。不埒者です。遠足なんて・・・。)

薄曇りの空と海
私の心と同じだね(笑)

宿のご主人が深々と頭を下げて
見送って下さいました

朝イチにゃんこ

ホエールウォーチングもできる海は
南国の香り
昨日来た道を打ちもどる感じで歩きます。
宇佐大橋を越えると、船着き場へ。

船の向こう岸が巡航船乗り場
宇佐大橋を渡り切ると、昔々の渡し場跡が。
ここからお大師様や橋ができる前のお遍路さんたちが船に乗って青龍寺へ向ったそうです。

渡し場の記念碑

荒れた時は大変そうですが
信仰の力はすごいなぁ
宇佐大橋ができる昭和48年まで渡し船はあったそうです。
1200年の時を、空海信仰とともに続いていたそうです。
船着き場のにぎわいも相当だったのでしょう。


時代とともに、形が変われども人々の心は変わらないのかなぁ。

1200年かぁ、、、、。ふむ。

遍路宿「汐浜荘」の看板
今は女将さんがご病気で閉めてます

小さな漁港を通り越し、、、

須崎市の看板が見えたら

コカコーラの自販機が目印!
宿から50分ほどで巡航船の乗り場「埋立」に到着です!

思ったより小さな船(笑)

顔だしNGのシャイな船長
貸し切り状態の船を乗り込むと、船長さんが今年はぱたっと乗客がいなくなったって言ってました。
「本当の遍路道は海の道です」って書いてあったのになぁ、なぜでしょうねぇ?逆打ちのお遍路さんが多いからかな?なんて言いながら、ほどよい振動で海を渡ります。
歩くより、2時間も早く「横浪」の遍路道まで連れて行ってくれます\(^o^)/
片道620円。

穏やかな波の合間を進む船

遠くで釣りを楽しむひとたち
途中、中学校の解体工事の様子が見えました。

瞬時に頭に思い浮かぶ光景・・・。
東日本大震災、被災地。

もう弾かないって思ったのに・・・・。
なんで今よ・・・。

形あるものがあっという間になくなる光景
再びモヤモヤしはじめた気持ちを打ち消し、今日は遠足!と気を取り直してみます。

1時間ほどで「横浪」の乗船場につきました。

桟橋越しに船長バイバイ(^^)/

見えなくなるまで見てました(笑)
乗船場からすぐのお店で、手作りのホットサンドなどなどお昼を買って遍路道へ。
ここで岩不動経由にするか、県道23号を進むかで悩みます。
いつもなら迷わず岩不動ですが、遍路じゃないもん遠足だもんなんてへそ曲げて、須崎の遍路小屋でお昼を食べようと23号へ。

せっせと歩いていると、途中で地元の方とおぼしきおじさんに声をかけられました。
ご挨拶だけして通り過ぎると、おじさんずっと一緒に歩いてきます。

話を聞いていると、創価学会の方でした。
かなり一緒に歩きましたが、お大師様はお釈迦さまの教えに背いたから最後はひどいめにあったとか、日蓮宗の法華経の教えのみが真実なのだとか、熱心に語ってくれます。
遍路道にわざわざ来て、必死でお遍路さんにむかって熱弁をふるうってよくやるなぁとある意味感心。

お遍路さんの全部が真言宗でなくても、あまりにもお大師様を全否定されると宗派を持っていない私でも引いてしまいます。

でも・・・、おじさんの中では、創価学会の教えこそが真理なのでしょう。
信じる心が微塵も揺らいでいない。
だからこそ同じ日蓮の教えでも、身延派(?)のことまで否定してしまう。
おじさんは、苦労の人生だったけど日蓮様(創価学会)に救ってもらったのだそうだ。
だからがんばれて、小卒なのに会社を興し年商十億(だったけかな・・)にまでしたのだって。
本当かどうかはわからないけど、そこまでして自分の信じる宗教に力を注ぐ姿が、今の私には眩しかった。

「おじさん、すごいですね。そこまで一つのことを信じきるその気持ち、私はとても尊敬します。私は宗教を持ってないし、どの宗教にもならないと思うけど、おじさんの信念は尊いものだと思います」

おじさんはびっくりした顔で立ち止まりました。
でも、それ以上一緒に歩くことはありませんでした。

ひとりになってハッとしました。
試されている!
信念を持って始めた「お遍路バッハ」、揺れる気持ちを見透かされている。
「おまえこそ、どうなんだ?」

度重なる演奏のお断り。
解体される中学校の校舎。
遍路を否定する人。

お前の信念は?

振り払っても振り払っても、目の前に現れる。
逃れたいのか、立ち向かうのか。

鬱々と歩く遍路道、道端のコスモス畑からも声が聞こえる。
「どうするの?あははは~♪」
・・・・・、壊れた(笑)

綺麗だなやっぱり。
しばらく歩くとトンネルに入ります。
暗いトンネルの中でお腹がなります(^_^;)
あ、もうすぐお昼だ♪
ここまでスーパーもコンビニも無し、船着き場で買っておいてよかった。。。

鳥坂トンネル
車も全然通りません!

トンネルを抜けると急に山の中です


山里が現れました!
山の中の集落に、ポツンと遍路小屋がありました。
須崎遍路小屋。
PM.12:10.ここでお昼にします。

民家の敷地内にある感じです
綺麗に掃除をされていて、大切に維持してくださっているのがわかる遍路小屋でした。
ありがたく使わせて頂き、少しゆっくりして出発します。

途中でザッと一瞬ですが、雨が降ってきました。
まぁ天気予報も降るっていっていたので仕方ないか・・・。

そこへ民家からでてきた男性が、私を見て声をかけて下さいました。
「お遍路さん、良かったね。龍神様が祝福してくれてるよ」
は?
「貴船神社の前で、雨が降ったら祝福してるの(^-^)」
へぇ~、祝福ねぇ。
ほんとだ、貴船神社だ。水の神さまだから龍神様か・・・。
ありがと、なんだか嬉しい♡

貴船神社
通り過ぎたらすぐに雨が止みました
ちょっと気分良く、歩きだします。

でっかいインダストリア(未来少年コナンを見るべし)みたいな工場が見えます。

現役で動いてます。
何の工場でしょう?
間違えようのない道を歩いて行くとだんだん雲行きが怪しくなっています。
中岡テルテル大権現様!お力をっ!

道端に季節外れの花が!!!

桜です。
冬桜?
須崎の町中へ入る道は、さきほどのインダストリア工場から右へ進みます。


セメント工場でした(^^)
大きなセメント工場沿いを歩いて、再び橋を渡ると町が見えてきます。


須崎の町

須崎港
昔の宿場町のようなところを進むと警察署が。
ここまで来るのに、遍路道票やシールを見つけられませんでした。
地図は必須です!
とりあえずここまで来たら、安和まではあと少し。

丘の上にある警察署

その道を下って

さらに真っすぐ

おや?かわうその里って?
表示に道の駅「かわうその里」とあります!
これは行くしかないでしょ!
去年のゆるキャラグランプリに輝いた、しんじょう君の須崎市です!
しんじょう君はかわうそで頭に鍋焼きラーメンのせてます(笑)

そう、須崎といえば鍋焼きラーメン(*^。^*)
食べたいなぁと思いつつ、さっきお昼食べたばかりなので素通りします(T_T)/~~~

あこがれの鍋焼きラーメン(T_T)/
トンネルくぐって、スーパーフジを曲がると、道の駅がみえてきました。

人専用のトンネルもありました
初めてこんなの見る
道の駅「かわうその里」。
ソフトクリームとかないかなぁと物色します(笑)

平日なのに人がいっぱいでした
道の駅でフラフラしていると、地元の中学生達がジャージ姿で入ってきました。
どうやらテスト週間で、学校が早く終わったようです。
私の姿を見ると、元気に挨拶をしてくれました。

学校かぁ・・・。

あれほど今日は弾かない、「お遍路バッハ」終了と思っていたのに、体だってクタクタなのに元来た道を戻り始めました(!)
うそ~っ!やだよ~!
気持ちとは裏腹に、ぐんぐん中学校へ入って行きます。
また断られるよ~、やだよ~(T_T)
職員室で教頭先生にお願いすると、受験勉強でお部屋を使っているけど16時からなら弾けますよって。

今PM14:00。
2時間も待てないなぁと、やっぱり弾いちゃいけないのさなんて考えていたら、この先に小学校があるから行ってみたら?と教えてくれました。
遍路地図にも載っていない小学校。
どーせ無理だよと思いつつ、せっかくなので取りあえず行ってみることに。
足取り重ーい。。。

須崎中学校から徒歩5分。
田んぼの真ん中に校舎が見えます。
ダメ元で職員室へ。

そしたら、、、なんとここへきて、、、即OK!
教頭先生曰く、先週学校としても初めてのお接待体験で岩本寺さんへ行ったそうです。
「こんなご縁もあるのですねぇ!」と少し興奮気味。
最初は体育館でひとりきりで弾かせてもらうはずだったのが、お接待体験をした3年生を連れて音楽室へ案内してくださいました。
え?、、、ひとりでいいよ・・・。(泣)

先生方と教頭先生、そして生徒達。

これはもう、弾くしかない(*_*)

3日間もろくにピアノ触ってないし、弾く気なくなってたから精神も途切れてるけど、気持ちを奮い立たせてピアノに向かいます。

「お遍路バッハ」の説明をした後の演奏を、静かに聴いてくれた生徒と先生方。
3年生みんなのキラキラした瞳と、将来の夢を語る姿を見ていると、心がほぐれていきます。

先生方に実はかくかくしかじかでもう諦めていたんだというと、「すごい!鳥肌たっちゃう!ここに来てくれるためだったんだっ!」って。。。
あ、そうか、、そういうことなんだ。
お大師様はとんでもなく周り道をしてでも、ちゃんと見ててくれたんだ。

ごめん、お大師様。
そして私を守ってくれてる皆様、ごめん。
支えてくれてる皆様、ごめん。


新荘小学校のみんなありがとう!
(掲載承諾済みです)

全員集合!
明るい明るい小学校!

芳名帳に名前を書いてもらいました
みんなの夢も一緒にね♡
帰り際、いつまでも見送ってくれる新荘小学校の皆様。
「お遍路さ~ん!頑張ってね~!」
ずっとずっと、私の姿が見えなくなるまで手を振ってくれてました(T_T)
 
授業も中断してくれて・・・。
ありがとう、本当にありがとう!
彼らの体いっぱいで手を振る姿を背に、これまでの気持ちが嘘のように消えていきます。

なにやっとったんじゃい!
このバカチンがぁ!

涙で前が見えません・・・・。
と思ったら、雨が降り出してました。

それでもへっちゃら!
元気に歩みを進めます!

安和まであと少し

トンネルを抜ければ安和!
トンネルを抜けたところで、なんと今日お世話になる「民宿 安和」の女将さんが、傘をもってきて下さってました!
あと少しの道のりなのに、わざわざ雨だからって傘を・・・。
優しさにまたウルウルきてしまいます。

傘を片手に遍路道
到着すると、甘いどら焼きとお抹茶でお接待してくださいました。
疲れた体に嬉しいどら焼き♡

お抹茶とどら焼きでほっとする~♪
しばらくすると、外からすごい雨音が。
土砂降りです!
良かった小ぶりの時で!

新荘小学校の皆様と中岡テルテル大権現様に感謝して、食事も美味しく完食!
女将さんがお皿を下げに来て「100点!」と言ってくれました\(^o^)/

どんなことでも、ほめられると嬉しい(*^。^*)

ふとんに入りながら、眠りにおちるまで幸せな気持ちで「ありがとう」と言い続けました。

○今宵のお宿はこちら


「民宿 安和の里」
遍路道沿いにある民宿。1階は喫茶店になっています。女将さんは明るくて人情味あふれる方。夕食はお肉があったりと、お魚の多い遍路中としてはちょと嬉しい献立です。お手洗いとお風呂は男女共用ですが、綺麗に掃除されていて気持ちいいです。
洗濯は無料。乾燥機がなくベランダで干すことができます。お接待でおさい銭の小銭をくださいました!
浴衣、タオル、シャンプー、リンス、ボディソープ有 歯ブラシは持参して。
■一泊2食付き 7000円(税込)

■次回は第七回お遍路バッハ最終日。安和~岩本寺。
最後はやっぱり焼き肉なのだ!の巻

http://www.himegin.co.jp/
愛媛銀行はお遍路バッハを応援しています!






1.20.2017

お遍路バッハ ~天への仲介人修行編~ No.20(雪蹊寺~青龍寺)

2016年11月17日(木) 天気 晴れ(*^^)v

第七回お遍路バッハ2日目です。(活動の詳細はこちら→お遍路バッハ

昨夜のありがたい巡り合わせに、ぐっすり快眠(*^^)v
朝食もおいしくしっかり頂きました!
さぁ、今日は元気に出発するぞっ\(^o^)/

高知屋さんにお礼を言って、AM7:00前に宿を出ますが、雪蹊寺さんはお宿の目の前!
抜群のアクセスです(^^)/

雪蹊寺山門?じゃなくて石柱ですね
第三十三番札所 雪蹊寺
◆奉納曲:フランス組曲 第四番 変ホ長調 アルマンド

朝日に照らされてなんとも清々しい境内にお線香の香り♪
納経所の前にはすでに参拝を終えた方が、開くのを待っていました。
ここは大河ドラマ「真田丸」でも登場の、長宗我部氏の菩提寺だそうです。


本堂。ご本尊様は薬師如来様

大師堂

青い空に白い雲
しだれ桜が咲いたら最高だろうな・・・
納経所の方が、種間寺までは真っすぐ保育園をめざして左に行って、右にまがる道標を見逃しちゃだめよ!とご親切に教えてくださいました。
朝からありがとうございます!

気持ちよく参拝させて頂き、お寺をあとにします。
入口の自販機で水分確保(*^^)v

さぁ!歩くぞ~!
今日は30キロちょっとだ!

昨日乗ったフェリーの乗り場に繋がっている新川川に沿って歩いていきます。

工場の機械のモーター?
暖かいのか猫達がまるまってる(笑)

いまいち紅葉が無いのよね~。

こんもりお山の上に月
新川川から外れると、今度は畑が登場です。
ここまで遍路マークをまったく見ていません(T_T)
見逃したのか、どうなのか・・・。
とにかく、保育園、保育園!

この道をどんづまりまで歩くと保育園
見えてきました!保育園の看板!
畑の中にいきなり現れる、賑やかな色合いでした(*^。^*)
そこを左に進んで・・・。

山間の道を進むと、また視界に畑が広がりました。

この時間、日陰だと寒い・・・(^_^;)
左手には土佐湾があるのねぇと地図を確認しながら遍路道標を探します。
あるはず、おや、まだ無い・・・。
こんなに歩くか???

なんかおかしいなぁと、思っていたら郵便局まで来てしまいました(T_T)

たどり着くはずのない諸木郵便局(T_T)/~~~
地図から落ちた・・・・。
ぐるっと見渡してリカバリします。
幸い遍路道へ戻るのにはそこまで苦労しないところだったので良かった。

30m進んで遍路道シールが出てこなかったら戻るべし。
何かの遍路心得本にそう書いてあったのを思い出します。。。

しかし、30mなんてあっという間よ!
1キロ弱もはずれて歩いちゃった・・・。

天気もいいし、空気も美味しいし、かわいい名前のバス停見つけたから良しとしましょう!

このネーミングをOKした
とさでん交通に座布団一枚♪

遍路道へカムバック~!

ここにもコスモス畑~♡

遍路道票発見!
やっぱり安心するわぁ\(^o^)/

このお山の向こうに土佐湾。
逆光で見えないけど、土佐湾・・・!
またもや新川川出現!
ん~、地図がわからん。
でも道はあってるから渡るか。

先ほどの新川川の本流みたいです
川を越えて進むと水路沿いに民家が立ち並ぶ道へ出ました。
四国の水路って、いつも猛烈に綺麗な水が流れていますよね。

さらさらと心地よい音が聞こえます

水路に下りる台がある!
お野菜とか冷やすのかな?

小さい秋発見♪
名も知らない木に実がなってました(^^)

またまた小さい秋発見♪
こんな風景を生で見るとは!感激!
小さな橋の欄干に干し柿を見つけてテンションが上る~!
やっぱり世間は、あったかくても紅葉なくても確実に秋なのだとひとり納得しながら歩きました。
四季の国日本!ビバ日本!

と言ってる間に、見えてきました\(^o^)/

柿の木が続く道の向こうにあるのはっ!
どーん!
到着です。種間寺さん!

こちらも山門ではなく石柱
第三十四番札所 種間寺
◆奉納曲:フランス組曲 第四番 変ホ長調 クーラント

広大な田園の中に佇むせいか、どこかのどかな雰囲気です。
ここは安産祈願で有名らしいです。
「安産のお薬師さん」と呼ばれているそうです。

石柱から入口へのんびりした参道
入口のお大師様は、要チェック!
今朝、高知屋さんで一緒だったお遍路さんが、ここのは一歩踏み出してるから見ておいでと教えてくれてました(^^)

修行大師様です。
ほんとだぁ、一歩踏み出してる!

本堂。
ご本尊様は薬師如来様。
本堂の入り口に、大きな大黒様がいらっしゃいました。
夏前から幾度となく私と縁を持って下さっているので、許可をもらってパチリ♪
なんかいい日だぞっ!←単純・・・(^_^;)

大黒様だぁ!
お腹ツルツル~(笑)

大師堂
のんびりゆっくりしたいけど、まだまだ先があるので進みます。
ここでも納経所のかたが、「お寺を出たらすぐ曲がるように表示があるけど、それは車用だからこの道をまっすぐね!」と教えて下さいました。
ありがとうございます!
地図から落ちたばかりの私には、本当に助かります!

教えて頂いた道を進むと、さらにのどかな田園風景が。
古い道だとすぐにわかります。


分かれ道に遍路道標
随分古いようです
倒れたら、違う道をご案内(^_^;)

大きな鳶が電線に
羽根ほしいっ!と頼んだが無視・・・(笑)
のどかな道を歩くこと50分。
恵比寿神社に到着。
先ほど大黒様にもお会いしたので、恵比寿大黒そろい踏み!
う~ん!めでたいっ!

小さな神社
でも新しそうです。

恵比寿様だけに鯛!
神社の裏手には音をたてて流れる川がありました。

勢いよく流れる水の音がすごいっ!


ちっちゃい滝まであるよ~♪
しかしこの勢いで流れてくるという事は、もしやもしや・・・。
かの有名なあの川が近いってことね!

ということで、、、

土佐市来たーっ\(^o^)/
高知市と土佐市の堺といえば!
仁淀川~!
仁淀ブルーの仁淀川~!


ほんとに青いのだっ!
橋の上から清滝寺を見る(^^)/
あまりに綺麗な川だから、街中に入るのではなく川沿いを歩こう!


草刈りしてる土手を歩く

おやっ?何でしょうあれは?

刈った草をまるめてる~!
なんとこれ無料でお分けしますって。
何に使うのだ?
草ロールに気を取られていたら、急に声をかけられました。
「お遍路さん、道間違ってるよ!下の道行かなきゃ!」
散歩中のおじさんでした(*^。^*)

あんまり川が綺麗だから、寄り道していることを話すと、
「それならもう少し行ったら大きな銀杏があるから、そこから降りたらいいよ」
ありがとうございます。そうします(^^)/

遍路してるといいよね~。普通じゃこんな風に心配してくれないですよ。

教えてもらった銀杏はすぐにわかりました。
なんと、土佐市の天然記念物!
立派!
でかいっ!

土佐市天然記念物
「京間の大銀杏」ですって! 
何本もあるように見えるけど、地下で繋がってる一本の樹だそうです。
堤防のかさ上げで埋まって、それでも地上に出て成長しているそうです。
ちなみに女の子。ぎんなん生ります♡

銀杏の根本には小さな祠

そびえる銀杏を中から見るとこんな感じ
紅葉はまだしていませんでしたが、良いもの見せてもらいました\(^o^)/
おじさん、ありがとう!

さて、寄り道終わって街中通って、清滝寺へ向います。

左前方、山の中腹が清瀧寺

何かを一心不乱に掘るにゃんこ
ここは「流汗坂」と呼ばれる急坂を登って下らないといけないところです。
気合十分でのぞみますよっ(^^)/

ではでは登ります(*^^)v
たしかにふくらはぎが伸び~る急坂ですが、伸びるのが気持ちいい♪
ほどよいストレッチ感覚です。

ブンタン?甘夏?はっさく?

大きなミカン・・・(^_^;)
アスファルト終了。
あー嬉しい。

車道からはずれて登る登る!

水が流れてきています
雨の日はすごいことになりそう。。。

まだまだ登ります
伸び伸びストレッチですっかり調子良くなったころ、階段の上に山門が現れました\(^o^)/

雨風にもまれて若干辛そうな山門

山門天井の八方睨みの龍画
今にも動き出しそうっ!
山門からさらに上へ階段を上がると到着です。

清滝寺境内
そびえるお薬師様
第三十五番札所 清瀧寺
◆奉納曲:フランス組曲 第四番 変ホ長調 サラバンド

その名の通り、瀧が流れるお寺です。
お水がとにかく美味しい!
坂を登ってきた身体が、隅々まで喜んでいるのがわかります(^o^)

本堂
ご本尊様は薬師如来様 

大師堂

本堂奥の瀧

戒壇巡り
真っ暗の中を一周すると厄除けに
もちろん周ったさっ(*^^)v

納経所前の眺望
歩いてきた町を一望できます♪
ここでPM12:00.
ごはーんとお腹がすいたので、町に戻ってお昼にしよう!

登った道をまた下る・・・・。
一抹のむなしさを感じながら町へ。

次の青龍寺さんまで15キロ弱なので、少し急がないと今日演奏できないと考え、コンビニでお稲荷さんと甘いパン♡
どこか人のいないところで食べたいと、コンビニのベンチをスルーして遍路道を急ぎます。

これがいけなかった・・・・(T_T)

この水路沿いを歩くけど
座るところも休憩場所もないっ!!
町から離れれば離れるほど、なにも無くなってくる遍路道。。。
おなかすいた・・・・。
日差しが強い・・・。
アスファルトの道が、間違いなくゆるやかに登っている・・・。
これは、もしや、山越えはじまっちゃった?

遍路地図を確認すると2キロほどいったところに休憩所のマーク!
ここまで頑張ろうっ。

しかしおなかすいてると遠いわぁ~・・・。
ガス欠ですが、やっと到着。
塚地峠の遍路道入口休憩所。

アンパンマンがお出迎え(*^_^*)
汗でレンズが曇っちゃった(笑)
PM.2:00少し前。
やばいです。時間がかかりすぎました。
誰もいないし、日が当らないのでうっそうとした感じが怖い・・・。
長居無用と急いでお稲荷さんとパンを流し込み、トイレに行ってすぐに出発します。

ものすごく綺麗に整備された遍路道
ですが・・・

誰もいない山道・・・

この時間でも暗い・・・

怖すぎの道だったので
20分で峠まできました!

塚地峠
楽しく歩けなくて・・・ごめんよ。

峠からの眺め
あの湾を渡れば青龍寺はすぐ!

あっちは明るい!

下る下るっ!

急ぐ急ぐ!
下りの時の歩き方を取得してからは、急な坂でもへっちゃらです(*^^)v
というか、わからないけど怖かったのでスタコラサッサでございました(笑)

麓におりて明るい畑に出ると、ハーレーに乗ったおじさんが横切ります。
この風景にハーレーというのはミスマッチですが、ほのぼのした安心感を与えてくれました(笑)


海沿いの道へでました(^-^)

宇佐大橋だ!
赤い宇佐大橋を渡っていると、風がまともにあたってきます。
菅笠ピーンチ!
あおられて後ろを向くと、太陽が海面にキラキラ映っています。

太陽と海と山
日本の美しき風景

宇佐大橋を渡りきったらすぐに
クロネコさんがお出迎え
海岸沿いの遍路道をひたすら歩くと、青龍寺さんへの遍路道マーク。
そーいえば、ひさしぶりに見るマークだわ。
案内通りに進むと到着しました\(^o^)/
 
青龍寺山門前の階段
第三十六番札所 青龍寺
◆奉納曲:フランス組曲 第四番 変ホ長調 ガヴォット

元横綱朝青龍が毎日トレーニングで登っていた階段があるのです。
30キロ歩いてきた私は辛いよ・・・。

山門

はぁ~、修行だぁ。

本堂
ご本尊様は波切不動明王様

大師堂
不動明王は私の守護仏でもあり、なにかとお世話になっている仏様なので、念入りにご挨拶です。
境内のいたるところにお不動さまがいらっしゃいました。

石段横にもお不動さま
本日の参拝無事終了♪
これから演奏のお願いをしようと、明徳義塾高校へ!
今日はどうかな、弾けるかな?

青龍寺麓の湿地帯の奥
白い建物が明徳義塾高校
ドキドキしながら受付でお願いすると、職員室から先生が来て下さいました。
しかし・・・、教頭先生不在で許可を出せないって(T_T)
何度も電話しても通じないそうです・・・。
そこまでして頂いてありがとうございますm(__)m

そこへ、他の先生がいらっしゃって
「お遍路バッハ!知ってます!マジですか、うちに来てくれるなんて!悔しいです!」
なんとご存知でいてくださいましたか、、それは本当に残念。

しかし、、、連日のNGでプツンと糸が切れました。。。
笑顔で立ち去りましたが、凹むわぁ(T_T)

実は今日、弾けなかったらやっぱり「エゴ」確定と決めていました。
お大師様にそうお伝えしてジャッジをしてくださいと。
高知屋さんとOさんにお世話になったにもかかわらず、こんな感情を抱くのはおかしいのですが・・・、なぜか頑なな私がそこにいるのです。

だから、、、、、涙が溢れる、、ということもなく淡々とすぐそばの宿へ。

宿に入ると、建物の中はお大師様や仏様のテーマパークのようですが、今の私には温泉への道しか見えません。
荷物をほどいて、すぐに温泉へ。

だーれもいません。
お大師様の像があるだけ。
海水のせいなのか、お湯がしょっぱい。
湯につかりながら、大師像をぼんやりながめているうちに、ワラワラと団体のお客さんが入ってきました。

もう弾かなくていいや。
明日は遠足。
お船でいくからゆっくり寝よう。。。。

テレビのバラエティ番組がうるさいなぁと思いながら、早々に眠りに落ちました。

○今宵の宿はこちら


「土佐龍温泉 三陽荘」さん
青龍寺すぐの旅館。遍路の団体さんが良く利用されています。温泉があるので歩き遍路さんにには嬉しいですね。旅館の中は金ピカのお大師様や、所狭しと仏様たちが鎮座されています。温泉はとっても良いお湯で、身体の疲れが取れてゆっくり眠れますよ。
お部屋にもトイレ、バスがあるビジネスホテルのような感じです。洗濯は無料、乾燥は20分100円、洗剤はフロントで購入(100円)。
浴衣、タオル、ハブラシ、シャンプー、リンス、ボディソープ、化粧水、ドライヤー有
■一泊二食付き 9720円(税込)

■次回は第七回お遍路バッハ3日目 安和までの道。
お船に揺られてどんぶらこ、お大師様の意図することは?の巻
http://www.himegin.co.jp/
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