10.16.2008

お遍路日記

10月にはいってすぐ、なんとお遍路へ行くことになりまして、
先週無事に帰ってきました!

お遍路バッハの下見といえば仕事っぽいけど、
今回はそれとは少しニュアンスが違い、
母の疎開先を巡る旅にかこつけたものでした。(^^)

愛媛県の明浜という小さな小さな町。
それが母の両親、つまり私の祖父母の育った町であり、
母が戦争中疎開先としてしばらく過ごしていたところ。
目の前に海の広がる静かな場所でした。




会ったことも、話したこともない親戚がいました。
でも、不思議なことになんの違和感もなくする~っと
打解けてしまうのは血のせいなのでしょうか?
ほんの少しの滞在でしたが、とてもいい時間を過ごせました。
これもお遍路バッハを決めたことからのご縁なのかも。

お寺巡りは43番札所「明石寺」から。
ここでお遍路用品を揃えいざ始まりです。
道行く途中には、あ~迷いそうだなーっと不安なころに
しっかり「お遍路道→」みたいに小さな道しるべがあるのには
ほんとにほっとしました。




46番「浄瑠璃寺」から47番「八坂寺」への途中。












八坂寺の山門。これ、オカン。

道ですれ違う人々は、子供から大人までみんな挨拶をしてくれます。
きっと「同行二人」の弘法大師様にあててなのかもしれないけど、
長い距離を歩く私と母にとっては元気の素でした。
道を聞いたら、これでもかというくらいに親切だし。
人々がお遍路に魅せられる意味がわかるなぁ。
お寺にはたくさんのお遍路さんが来ていて、結構忙しいです。
ロウソクともして、お線香、お経、納経帳へ書いてもらって。。。
ツアーのお遍路さんたちは、ほんとに分単位で移動って感じでした。
じっくりお寺を拝観する時間すらないってどうなのかなぁ。
弘法大師はどんな気持ちで巡ったのだろう。

過ごす時間が違っても、とにかくとっても感じたのは、
お遍路に来る人は、どこか柔らかい。

都会で人を真正面から信じきれないでいる人間にとって
この旅は必要なのだというのがヒシヒシとわかりました。
不満や不安でいっぱいだったら、一度行ってみてはどうだろうか?
おすすめします。

さて、お遍路の旅といいながら、せっかくの四国松山。
夏目漱石「ぼっちゃん」の舞台としてあまりにも有名です。











ぼっちゃん電車

宮崎アニメの「千と千尋の神隠し」で湯屋のモデルになった
道後温泉もありますしね。
ちゃんと行ってきましたよ!
疲れた足腰には最高でした。


天守閣(?)の赤いギヤマンが綺麗

その時期はちょうど、松山道後の「鉢合わせ」というお祭りがあって
祭りが終わって飲み会に行くという、
若い衆とも路面電車で一緒になりました。


法被姿も粋な若者達です。

今回の旅。
こころから出会えた人々に感謝します。
汚れた心を洗ってくれてありがとう。

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