お遍路バッハ2日目は、おなかがすいて起きました(^_^;)
美味しい朝ごはんを頂き、朝7時に民宿「森本屋」さんを出発します。
外まで見送りに来て下さったお母さん、ありがとうございます(^^)/
昨日歩き終わった場所、板野東小学校近くのスーパーマルナカに車を駐車して、いざっ!4番札所大日寺へ!
今日はテレビ愛媛さんの同行は無いので、3人で歩きます。
遍路道を歩きながら、途中にある3番札所金泉寺の奥の院、愛染院へもお参りに。
愛染院というのでご本尊が愛染明王と思いきや、ここは不動明王でございます(^^)
酉年生まれを守護してくれてる仏様なので、旅の無事をお願いしに行きます。
お不動さんはどのお寺にもいらっしゃる率は高いのですが、お大師様作ということでどうしても行きたかったお寺。
そして他にもここは、信濃守の廟にお参りすると腰から下の病に霊験あらたかと伝わっているので、足の無事のお願いもちゃんとしてきました。
廟の中はわらじが所狭しと積み上げられていて、独特の雰囲気でしたが、これで私の足も大丈夫!
愛染院の山門にも大きなわらじが!
愛染院では、地元のおじさん方がお茶を用意してくださったり道を教えて下さったり、朝から元気に話しかけてくださいます(*^_^*)
その横で、用水路の下に何やら投げている方々。
夫婦だそうで・・・。
「ドッグフードが好きなんよ~、ひゃひゃひゃ。」
・・・・・・。
どうりでマルマルと太ってる。。。
ほのぼのとした場所をあとに、先へ進みます。
こんな感じの遍路道をせっせと歩くこと1時間。
大日寺到着。
第四番 大日寺
◆奉納曲:平均律クラヴィーア曲集 第二巻より ニ短調 フーガ
山を登った先にあるお寺で、空気が清々しくてとても静かでした。
只今、平成の修復工事中で、三十三観音さまも10体づつ修復中です。
山を下りて5番札所の地蔵寺へ。
ここの奥の院は四国唯一の500羅漢がございます。
羅漢さんたちのお顔は、どうしても夜な夜な居酒屋でお酒を楽しむおじさんにしか見えなくて、すごく親近感を覚えました。(不謹慎と思われたらごめんなさいm(__)m)
ここの羅漢さんがいたく気に入った私とライターさんは、遍路途中で出会うキャラの濃いおじさんを羅漢1号、2号と任命するというアホウですが、その地元羅漢さんに行く先々で良い時間を頂くことになるのです。ありがたや(合掌)
羅漢堂からの眺め。
羅漢堂から5番札所地蔵寺へは、この道を下っていけばすぐです。
第五番 地蔵寺
◆奉納曲:イタリア協奏曲 ヘ長調 第一楽章 アレグロ
昨夜宿泊した民宿「森本屋」さんは、この地蔵寺のすぐそば。
その宿先を通り、6番札所安楽寺へ。
その前に、近くのコンビニで少し休憩。
ビタミンCとチョコレートを摂取して、体力の回復をします。
そしてそのコンビニで驚きの光景。
なんと、遍路用具がここで買えちゃうわけですね!
さすがはお四国、遍路の国。
さて、ここから6番安楽寺までは少し5キロほどあるので、途中で昼食をとることに。
地図を見ながら、名前だけで決めました。
「ハッピー食堂」
ハッピー定食870円。(海老フライ、ハンバーグ、唐揚げ、アジフライ、おでん、味噌汁、香の物、ごはん)
猛烈なボリュームですが、このくらい食べてて正解!
女将さんにこの辺でピアノが弾けるところは無いか聞いてみると、ピアノ教室が少し戻ったところにある模様。
では十楽寺付近でみつけられなかったら、ここまで戻ればいいかと、安直に考えて出発します。
第六番 安楽寺
◆奉納曲:イタリア協奏曲 ヘ長調 第二楽章 アンダンテ
宿坊のあるお寺さん。
境内には弁財天のお社も池の中央に鎮座しています。
音楽の神様でもあるのでしっかりお参りさせていただきました(*^_^*)
第七番 十楽寺
◆奉納曲:イタリア協奏曲 ヘ長調 第三楽章 プレスト
十楽寺に着く途中、火事で全焼していた二棟の家が。
どうしたんだろうと立ち止まっていたら、勢いよく軽トラが止まって窓からおじさんが顔を出しました。
「火事か、わし見とった。」
通常遍路にはお寺までの道を教えてくれるものとおもってましたが、おじさんは興奮気味に火事の詳細をはなしてくれました。
放火だったそうで、ずいぶん離れているはずのこのあたりも熱くなったそうです。
おじさん、ご無事でなにより。
さて、ピアノを探します!
十楽寺から歩いてきた道を戻るのですが、人がいない!
うーん、こりゃどうするか、もう足もガタガタだし背中のリュックが石の様に感じます。
おまけに昼間の暖かさはどこへいったか、手が凍えるようにかじかんでいます。
途中、農作業をしていたお姉さんに聞くも、このあたりでピアノをやってる人はいないとの情報・・・。
ありゃ~、ハッピー食堂まで戻るかということで、せっせとまた来た道を戻ります。
約2キロくらいの道のりです。
ちょうど食堂の前を通りかかったら、女将さんが勢いよく出てきてくれました。
「ピアノどう?」
心配でずっと外を気にしてて下さったようです。ありがたい~(T_T)
これから教えて頂いたピアノ教室を当たる旨を言って手を振り別れます。
こういう気持ちって大事にしたいですね。
風が猛烈に吹いてきた道を、菅笠抑えて進みます。
ピアノ教室のあるプレハブにたどり着きましたが、今日はレッスンお休み・・・(泣)
電話をしても繋がりません。
気力もなくなりつつあるところへ、そーいやこの辺に学校というのはあるのか?
地図をみると、あるではないか!
松島小学校。
よし、ここに行ってみよう!
しかし、道が入り組んでいてどこを抜ければいいのかわかりません。
お庭の畑で作業中のお母さんに聞いたところ、地元の人でも説明が難しいそうで。。。
「とにかくあっちの方角よー」
と差してくれた指の先に!!!!
日輪です。
それも虹の日輪です!
ちょっとこの画像からは分かりづらいですが、小学校の方角に現れてくれました。
雨も降っていないのに、太陽の周りに虹の輪っかが。
お大師様、ありがとうございます!
そして小学校へ入ると、どこからともなく東日本大震災復興応援ソング「花は咲く」を弾くピアノの音。
お遍路バッハのテーマのひとつでもある東日本大震災で亡くなられた人への鎮魂。
この偶然も意味のあるものに感じます。
職員室では、ありがたいことに今回もすんなりOKして頂きました。
5年生のクラスで遍路授業が始まったそうで、ナイスタイミングと言ってくださいました(^^)
体育館のグランドピアノを弾かせて頂きます。
その間、職員室に居た先生方が冷たい床に正座して、演奏を聴いて下さいました。
松島小学校の中津陽子先生。
お名前の通り、太陽のように明るく、暖かい先生でした。
こんな先生に教えてもらっている生徒さんたちは幸せですね。
松島小学校さま、ありがとうございました。
とっても濃密な時間を過ごせた、第1回お遍路バッハもこれで無事終了。
バスでスーパーマルナカまで戻って、一路松山へ。
途中でハッピー食堂にお礼の電話をしたら、大将が出てくれて「よかったぁ、心配しとったのよぉ。」と我がことのように言って下さいます。
遍路で出会う人は、どうしてこんなに暖かいのでしょう(T_T)/~~~
そして最後に自宅にたどり着いたところでタクシー運転手のおじさんに、お疲れ様とスポーツドリンクをお接待いただきました。(感謝)
本当に、最初からこんなに暖かいお気持ちをたくさん頂き、幸せな遍路でした。
誠実に音楽に向き合い、今回気付いた課題をひとつづつクリアにして結願をめざします。
■次回は3月、8番~11番を打つ予定です。
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