第六回お遍路バッハ3日目です。(活動の詳細はこちら→お遍路バッハ)
雷雨です。
すさまじい雷と閃光で目が覚めました。
AM4:00。
ぼんやりしながら熱めのシャワーで意識を戻します。
それでもぼーっとしながら朝食を・・・。
まだ胃が眠っているのか全く食欲がありませんが、昨日買っておいたコロッケパンを無理やり流し込みます。
・・・。・・・!おぉ!!!!美味しいっ!\(^o^)/
はい、完全お目覚め、食の力は偉大なり(笑)
AM6:00発の電車に間に合うように、フロントにまた戻ってくるからといらない荷物を預かってもらって出発です。
雨は霧雨に変わっています(^^)
まだ夜が明けていない安芸駅 |
誰もいない唐浜駅に到着です。
あっ!ごめんごめん、いたいた!
とうのはまへんろ君!
いつも笑顔のへんろ君 いってきま~す(^^)/ |
遍路泣かせの急坂、「真っ縦の道」なるものへの挑戦です。
遠くでまだゴロゴロ。 でも少し明るくなってきました(*^^)v |
ゆるやかなアスファルトの坂道が続きます。 |
今にも泣き出しそうな空・・・。 |
うわぁ!棚田だぁ! |
稲木干し(?)まで綺麗! |
おはよう、クロネコさん! |
おはよう、キジネコさん! |
おはよう、タヌキさん!・・・Σ(゚д゚lll) |
このタヌキ、一度茂みに逃げ込もうとしたところを呼びとめました(笑)
昔、子ダヌキを保護していたときの経験が役に立ちます。
「ウキューーーーーッ!」
子ダヌキの鳴き声を真似してみます。
大人タヌキ「ん??何だ?どうした?」
怪訝な顔で振り返り、もう一度道まで出てきてくれました(*^^)v
ありがとう、写真が撮りたかっただけです(^^)/
ご協力に感謝しますm(__)m
その後、一度私を見つめ茂みに帰って行きました。
優しい大人タヌキさんでした。
さて、車道から山道へ突入です!
ここから頑張らないと!「真っ縦」!
「マムシ注意」、少し引く・・・。 |
あれ?車道に出たよ。 |
車道を横切るとまた細い遍路道です。 |
また車道に出たよ。 あ、あった遍路道! |
少し登るとすぐ車道というのが数回つづきますが、比較的短い坂道なので、「真っ縦」と言われるからには、まだまだこれは序の口!のはず。
気を抜かずに登ります。
濡れた落ち葉で足元がすべって危険だなぁ。
不思議なオブジェが見えました(^^) |
「真っ縦」はこんなものじゃないっ!
と一人気合を入れて登ること約1時間。
あれっ?
着いちゃったみたいです・・・(^_^;)
神峯寺山門 神峯神社の鳥居も見えます |
◆奉納曲:フランス組曲 第三番 ロ短調 アルマンド
霧の中に現れた山門は、とても幽玄で近づいてはいけないような圧を感じます。
木々からこぼれ落ちる雨露が、俗世の気を清めてくれるようです。
濡れた蜘蛛の巣も美しい |
霧の境内 |
誰もいません。
静かな静かな朝の時間。
本堂 ご本尊は十一面観音様です。 |
2番目のお線香 もっと早くいらした方がいたのですね。 |
なぜだか涙が溢れ出てきます。
「言葉にできない想いを、バッハの曲にのせて天に、神様、仏様、亡くなられた方に届けようと思っています」
とお伝えするいつものことが、嗚咽になってしまいちゃんと伝わったのかどうか・・・。
とても冷静な私と、「あ~ん、あ~ん」と声をあげて泣きたい私。
朝もやのこの世のものでない雰囲気が、そうさせたのかもしれませんね。
遍路をされる方には、同じような経験をされた方もいるでしょう。
私は遍路中初めての経験で、びっくりするやらありがたいやら。
べそかきながら大師堂へ(笑)
お大師様、スリム。 |
大師堂への途中でお不動さん 男前! |
その脇に「神峯の水」があります。
土佐名水のひとつで、病気平癒に霊験があるそうです。
一口いただくと、まろやかで甘みがあって、なんと美味しい!
ありがたくペットボトルに入れさせて頂きました(^^)/
滾々と湧き出る名水 |
AM8:00少し前です。
続けて3人ほどのお遍路さんが歩いてきました。
おはようございます、御苦労さまですと声を掛け合いすれ違います。
みんな坂を登り終えたからか、清々しい顔をしている(*^。^*)
では、来た道を下りるとしましょう。
・・・、少し考えて、車道を下りることにしました。
滑りやすくなっていたので、ころんじゃ大変!まだまだ先がありますから。
結構なカーブです(^_^;) |
そして、そのバス、結局3往復してることがわかりました(^_^;)
大変ねぇ・・・。
タヌキに出会ったあたりで登ってきた道から違う道へ。
農道を歩くことにしました。
大日寺こちらってあるし 国道55号へも通じてる! |
雨宿りするところがないんですけどっ!
あの小屋まで急ごう!
道の先の小さな小屋までダッシュ! |
でもまた土砂降りで濡れたくないからな~、、、カッパ着よう!と出そうとしたところへ・・・。
松山の中岡大権現様からメールが届きました。
なんと!NEWテルテル様です!
ティッシュからキッチンペーパーへ進化しています!
「高知へ届け~!!」 届きましたぁ!! |
カッパは着ません。
強気です。
ほ~ら明るくなってきた!
遠くの空が明るい 中岡テルテル様のご利益は半端ないです(*^^)v |
ホテルに荷物を預かってもらって本当に良かったです。
意気揚々と先へ先へ。
化石が出るみたいですよ! 恐竜とかいたのかな? |
唐浜駅 遠~くにへんろ君が見える・・・はず。。。 |
安芸市です。
あの三菱財閥の創始者、岩崎弥太郎の故郷だそうです。
弥太郎推しですね(^^) |
高知、海の道!
ゴツゴツ岩だらけは、今や懐かしさすら覚える・・・(笑) |
荒れてません? |
道の駅「大山」が見えてきたので、少し休憩。
小さな道の駅「大山」 |
安芸市はゆずの生産日本一ということもあって、お稲荷さんもゆず風味。
これがいい味なのですよねぇ。
ほんのりゆずの香りと酸味が、疲れた体にしみます(*^_^*)
残骸ですが、、、、稲荷がおいしい。 |
あら~晴れてきた! さすがテレテル様m(__)m |
車が通らないのはそれだけでストレス軽減です。
ごめんなはり線を横切って、、、 |
海辺の歩道を進めば・・・ |
街だ街だ!ローソンだ! |
この先伊尾木川を越えれば、ホテルのある安芸駅近くに入ります!
しかし・・・・、さっきから、なんか視線を感じる~っ(^_^;)
川を渡って・・・、まだ感じる~。
交差点を渡って・・・、ドキドキする~。
スーパー通り越して、、、「お遍路さん!ごはん食べた?」
突然声をかけられ振り向くと、青い車から満面の笑顔でお母さんが袋を差し出してくれました。
「あんた足早いんだもん、川の向こうからずっと声かけようとおもってたのに!」
あ、お母さんだったのですね(*^_^*)
ほっ・・・。失礼しました。
「お茶を男の遍路さんにあげちゃったから、ごめんよないんよ。」
「ありがとうございます。大丈夫です、安芸駅で座れると思うので、そこで買います(^^)」
ありがたくお接待を受けて歩いていきます。
荷物を預けたホテルの前に観光局があったので、ベンチもあるし、そこで頂くことにしました。
本日二回目のゆずお稲荷さん ジャムパン&コーヒーまで! |
こういう風にお接待を受けると、人っていいなとしみじみ思います。
・・・と。
「あんた良かったね、座るところあって!駅はやっぱり遠いからどこで食べるか心配してたのよ。」
突然現れる先ほどのお母さん(驚)!
心配で見ていてくれたようです。
ありがとうございます。
私が食べているのを見ると、あっという間にまた青い車で行ってしまわれました・・・・(ぽつーん)。
少々驚きながら昼ごはんをすませ、荷物を受け取りにホテル弁長へ戻ります。
フロントでホテルの女将さんが、「おかえり~、早かったねぇ。」と笑顔でむかえてくれました。
「お遍路バッハ」の活動を応援してくださりありがとうございます。
本当に荷物が軽いお陰で、とても快適に歩けました!お世話になりました!
美貌の女将、小谷眞由美さん。 72歳とは思えませんっ! (公開ご承諾済みです) |
さぁ、荷物が倍の重さになったけど、あとは香南市まで約15キロ!
只今PM12:30。
急ぎましょう(^^)/
安芸駅を過ぎ、また海沿いの道へへいるところにちょっと不思議な広場がありました。
なにをするところなのかなぁとぐるっとしてみますが、別に意味は無いような・・・(^_^;)
不思議な形の時計台。 |
あのお母さんまたまた登場です!!
「あんたにお茶あげてなかったから気になって。これ持って行って。」
と紅茶を差し出してくれます。
え?そこまで気にしてくれていたのですか?
それから20分くらい、ずっとお話していましたが、もう何十年もお接待を続けていらっしゃるそうです。
そして、もちろん良い出会いがたくさんだったけど、何度もひどい言葉をお遍路さんからもらったそうです。
確かにここまでお世話をしてくれると、ちょっと信じ難くて逆に警戒するかもしれません。
私も実はそうでしたm(__)m
またこの優しさに甘えて、車で足摺岬まで送ってくれとか、買い物するからと道の駅に寄って、抱えきれないほどのお土産をもって運んでくれとか・・・。
地図を持っていない女の子遍路に、歩き遍路地図を一冊あげてもお礼も言わないとか・・・。
そんな悲しい事があっても、なぜお接待をやめないのかと尋ねたら、自分が歩いた時にお接待してもらったことが忘れられないからとおっしゃっていました。
お母さん、きっと何人かの悲しい出会いの向こうで、何百人もの助けてもらったお遍路さんが、一生忘れないで感謝していると思うよ。
私もそんな一人です。
ありがとうございます。
お母さんから「とうのはま へんろ君」 ピンバッチまで頂きました!感謝。 |
一期一会の出会いの素晴らしさと恐ろしさ。
別れ際に、「お遍路さんが全部いい人じゃないからねっ!」と言われたのが残っていて、どうかその気持ちが癒される日が遠からずきてほしいと思っていました。
たそがれながら歩く漁港。 |
その入り口付近で・・・。
青い車ですっ!
お母さん、今日何回目ですか(笑)
たそがれていましたが、ここまでくるとツボにはまります(笑)
次回の遍路道のフェリーのことが心配で待っててくれたそうです(^_^;)
高知市内種崎フェリーのことですね。
フェリーを使えば2時間短縮できるから、絶対使うのだよっと手書きで簡単な地図と、時刻まで書いてくれました。
お母さんの言うとおり、フェリー使うから安心してね。
一緒に写真を撮ろうというのを、必死で拒まれブーンと去って行かれました。
本当にありがとう(*^_^*)
元気でいてくださいね(^^)/~~~
急に一人になってちょっと寂しい |
波の音が癒してくれます |
砂浜の白波も物悲しい。 |
少し疲れたので休憩&トイレタイム。
綺麗なお手洗いで助かりました。
赤野休憩所からのながめ 展望台になっています |
PM2:30。
急がないとヤバいかも(^_^;)
こんにちはというとニャーと言ってくれた♡ |
コーヒーやお菓子を置いて下さっています。
いろんな忘れ物がありましたよ(笑)
お人形さんが迎えてくれます(^^) |
防風林を通り抜け |
どこまでも続くサイクリングロード |
サボテン発見! |
これは実かな?花かな? 初めてみます! |
まだまだ続くよサイクリングロード! |
おや?
線路の下のありゃなんじゃ?
線路下に人影 |
カッパだぁ! 手を挙げてる! |
近くのわじき駅のキャラクターも「わじきかっぱ君」でした(*^^)v
わじき駅まで向かう道の途中に、善根宿がありました。
この日も自転車遍路のの人や、数人の遍路さんがお世話になっていた感が。
無料で泊めてくれるここの善根宿、これも遍路の国ならではですね。
善根宿を通りすぎたところで、自転車のおっちゃんに声をかけられました。
高知弁(?)が強くて、初めは全くわからなかったのですが、どうやら先ほどの善根宿のオーナー萩森さんとおっしゃるそうで。
私の宿泊を気にして下さったそうです。
本当に高知の皆様はご親切で、ありがたい。
宿泊が決まっていることを確認できたら、今度はその先のことを心配してくださいました。
萩森のおっちゃんから聞いたと言えば安く泊まれるなどのお宿情報と、おっちゃんが作ったお宿リストをくださいました。
徳島から香川まで、網羅されています!
萩森のおっちゃんは得度されているそうで、「それだからこんなもうからんことやっとるきー」と嬉しそうに話してくれました。
おっちゃん極楽いけるね。
「あかん、その前に悪いことやりすぎたわ」。。。。悪いこと、、、気になるが、先を急がないと。
今日はいろんな人と会える日ですね。
もっとお話聞きたかったなぁ(^^)/
と思いながら歩くと、やっと来ました香南市!
ここから宿まではすぐです。
長距離で整備されているサイクリングロード 遍路にもありがたい道です。 |
宿の美猫がお出迎え♡ |
先にお風呂を頂き、いつものように洗濯をすませ、お待ちかねのお食事です!
ここのお食事楽しみにしていたのですよ!
なんといっても料理屋さんですからね(*^_^*)
で、夕飯がこちら!
美味しさを表現できない私の写真・・・ 悔しい~! |
どれをとっても美味しい!!
伊勢海老の刺身なんて何時ぶりだろう!
伊勢海老の殻は、朝食のお味噌汁にしてくださるって♡ うほーい!
アジフライもこんなに新鮮でおいしいのは初めてです!
カリッふわっ!
今までの遍路旅の中で、間違いなく一番オイシイお宿の夕食でした♡
もちろん完食(*^^)v
大満足でお部屋に戻り、テレビでやっている心霊特集を見たいけど寝るっ!
○今宵のお宿はこちら
「民宿 住吉荘」さん
料理屋さんが営む民宿。食事の場所と別に宿泊場所があります。
古い感じですが、隅々まで掃除が行き届き、とても気持ちのいいお宿でした。とにかく料理がピカイチ。地元の人はここの料理をわざわざ食べに来るそうです。
お部屋は二階の和室ですが、廊下側が擦りガラスなので気になる方は気になるかも。お風呂、トイレは共同です。洗濯は無料、乾燥は30分100円。
浴衣、タオル、ハブラシ、シャンプー、リンス、ボディソープ、ドライヤー有
■一泊二食付き 6500円(税込)
■次回は第六回お遍路バッハ最終日、大日寺~善楽寺まで。
お大師様はお見通しだっ!の巻
愛媛銀行はお遍路バッハを応援しています! |
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