大変遅くなりましたが、お待たせしました!
「第七回お遍路バッハ」高知編はじまります。
揺れる気持ちと闘いながら、落ち込んだり投げ出したり、涙したりの旅となりました。
2016年11月16日(水) 天気 晴れ\(^o^)/
第七回お遍路バッハ(活動の詳細はこちら→お遍路バッハ)、最高のお天気に恵まれてスタートです。
高速バスで松山→高知駅。
何度目かの高知駅、もう切符もホームも慣れたものです(*^^)v
高速バスが到着を遅れても、電車に飛び乗りギリギリセーフで間に合いました!
土佐一宮駅。10:50分到着です(^^)/ |
前回打ち終わりの土佐一宮駅到着。
相変わらず、高知の紫外線は半端ないぜよっ!
とりあえず、土佐一宮駅前のコンビニで高知駅で行きそびれたトイレに(笑)
なんといっても海部で大変な目にあってから、行きたくなくてもあれば行くのさ!(大変なことはこちらから→海部トイレ事件 )
ここから左へ行くのが遍路道 |
あったあった、お約束のマーク♡ |
カモがたくさん!ネギはどこだ! 鍋だ鍋だ! |
遠く向こうに今来た高知駅周辺の景色が見えました。
晴れ渡る空の下、高知駅周辺の硬い建物群。 |
あの山の上の鉄塔に向かって歩けば 竹林寺 |
季節の移り変わりというのは、私の気持ちよりずっと早くすぎていきます。
今回のお遍路バッハ。バタバタと集中する間もない感じでやってきてしまいました。
心はまだ松山に置き去りです。
遍路用具を身につければ、瞬時に「お遍路バッハ」モード突入のはずが、モヤモヤした感じが全身を包みこんでいます。
わかってるのですよ、原因は。
乙女心と秋の空・・・・。
とか、冗談言ってる場合じゃなくてですね、ここ最近ずっと頭からはなれない言葉。
「エゴ」
「言葉にできない想いをバッハの音楽に乗せて、天に、神様や仏様、亡くなられた人に届ける仲介人になるのだ」と、猪突猛進で進んできたけれど、それってどうよ?
自己満足?利己主義?偽善?目立ちたがり?
ぐるぐる、ぐるぐる、クルクルパーで、泣きべそかきそう(T_T)
でも、歩こう!とにかく歩こう!
川の向こうに高知県立美術館 |
市内電車がすれちがう 文殊通りの駅 |
民家のお庭に子犬ちゃん♡ だきしめたいっ! |
どんな気持ちでも、腹は減るのだ・・・(笑)
公園に立ち寄って、藤棚の下でごはんごはん!
昨日買っておいたパンを食べていたら、スズメ達が寄ってきておねだりされます(*^。^*)
人慣れしてるなぁと思いつつ、カメラをむけると逃げちゃいました・・・残念。
水場もあって手も洗える\(^o^)/ 住宅街の静かな公園 |
絶景が広がっていました!
コスモス畑~\(^o^)/
一面のピンク! |
癒される~♪ |
カモだ!サギだ!何鍋だ!(^_^;) |
おっ、やっと遍路道っぽい!
遍路道しるべを久しぶりに見る |
この細い道を入って登ります |
名前の通り、竹林の道です。 |
ぶどう畑の中を、登る、登る(汗) |
途中うっそうとした感じもありますが・・・、 |
はい、植物園の敷地に入ります(^^)/ |
素敵っ!
感動したので、HPです(^^)→牧野植物園
温室やバラの小道などありましたが、 時期が少し遅かったようです(^_^;) |
あまりにも暖かい日だったからなのか、門前の駐車場でワンコが気持ちよさそうにしていました(^^)
売店のワンコが日向ぼっこ |
高知の人は、優しいなぁ。
山門へあがる階段の横に 黄色のお花がいっぱい。 |
竹林寺山門 |
◆奉納曲:フランス組曲 第三番 ロ短調 メヌエットⅠ・Ⅱ
山門をくぐると、なんと結婚式をしていました(*^^*)
仏前結婚式だぁと興味津々です。
めでたいっ!
赤い着物の花嫁さん♡ 見えます? |
ぐぐーっとこの石段を登れば境内です |
かっこいい龍の手水舎 |
五重塔もありました |
広々とした境内の本堂 ご本尊様は文殊菩薩様 |
大師堂 |
うろうろしていたら、招き猫が誘ってきます(笑)
右手上げてるのは金運を招くそうな・・・ |
北村さんが飼ってたネコのお腹に 「北」の文字が現れてから福運が!ということです。 |
なんともかわいいお遍路さんが!
チワワのコグマちゃんでーす! 白衣も着てます(*^^)v |
売店横の山道へ |
案外急な坂道です |
10分ほどで下りきると、小学校が見えてきました |
小学校を右手に歩くと、川沿いの道をずーーーっと歩きます。
はぁ~、いい天気だ。
水面がキラキラ♪ |
おっ!またカモだ! カモ鍋だ!・・・もういいって。 |
日陰がありがたい |
今回は日焼けしないぞっ!
日焼け止めバッチリですが、大丈夫かなぁ。。。。
小さい秋みつけた♪ 柿がいたるところに |
あーっもうっ!キリっとしないなぁ!
と自分に気合を入れようとしますが、リフレインが止まらない・・・
「エゴ、エゴ、エゴ、E、G、O、エゴっ!」
もうかんべんして。。。
なんてうな垂れていたら、武市半平太の旧宅出現!
幕末だわぁ、土佐だわぁ!!
何もないところに突如出現する! |
旧宅からは、たくさんの観光客(?)が。 バスで来るのも大変よぉ(^_^;) |
途中でご夫婦の歩き遍路さんが休んでいました。
すごい荷物で、きっと通しで野宿とかもするのかなと思いながら、挨拶して追い抜きます。
登り切るとトンネル |
トンネルを抜けると急に住宅街に出ました |
整備された道 |
大きな池が見えたら、次の禅師峰寺さんはすぐ! |
ここまでくればすぐなんですがね・・・ |
予想よりすごい坂が待ってました(^_^;) |
せっせと登って、 |
いじめの様な階段登って |
山門 |
◆奉納曲:フランス組曲 第三番 ロ短調 ジーク
山門をくぐると、またまた現れる石段。
とてもめずらしい岩の数々がお出迎えしてくれます。
石段の横の岩 海からそのままにょきっとそびえるようです |
本堂と奥に大師堂 ご本尊様は十一面観音様 |
岩の上にも仏様がいらっしゃいます |
逆光でまぶしいですが、桂浜とか見えるらしいです。
おぉっ!幕末ぜよっ!龍馬ぜよっ!
境内からの展望 |
納経所前のお不動さま |
弁天様とお不動様のツーショット♡ |
さぁ、演奏場所探さなきゃ!
今回は初心に戻って突撃アポ無しでピアノを貸してもらいますっ!
気合は・・・、あんまりだけど、頑張るっ!
「はっきりみちしるべ」 その通り!よくわかります(*^_^*) |
この道沿いに小学校と中学校があるので、そこで弾かせてもらおう!
20分ほど歩いて三里小学校に到着。
15:00ちょうどだったので、きっとちょうどいい時間かなと思って校内へ入りました。
ドキドキしながらインターフォンを鳴らし、素情を話してお願いしてみました。
すると、、、職員会議中だからNG!!(T_T)
お遍路バッハの旅で、初めてのお断りでございました・・・・。
ま、今までが順調すぎたから、これが普通なんだと、気を取り直してすぐそばの中学校へ。
2階の職員室へお邪魔してお願いをしてみると、音楽の先生が対応して下さいました。
お!これは好感触!
しかし、、、その喜びも、瞬時で玉砕しました。
次の日文化祭があるそうで、その準備でピアノは使えないって・・・。
はぁ~。。。。。そっかぁぁぁ。。。仕方ないね。。。
この先に公民館があるから、そこなら大丈夫だと思います!とご親切に教えて下さいましたが、もう全身でガックリ・・・。
笑顔でお礼を言って、学校を後にします。
中学生たちが「こんにちは!」と挨拶してくれます。
遍路道に戻ると、西日に照らされてうつむいてしまいました。
またもや頭にあの言葉が・・・、「エゴ」。
やっぱり私がやってることは自分勝手なことでしかなくて、だから弾かせてもらえないんだ。。。
思考がどんどん弱くなっていきます。
カラスが鳴くからかーえろっ! 夕日が沁みます |
もう、今日は無理だ。
「ま、いっか、明日弾こう!楽チン楽チン♪」
と声に出して言ってみます。
大きな船が見えてきました たそがれる港です |
種崎フェリー乗り場 |
1時間もある・・・。
あんなに暖かかったのに、日が傾き始めると急激に寒くなってきます。
心と気温がシンクロして、だーれもいない待合室でリュックをおろして溜息。
お山に太陽が隠れていきます |
もー知らん!
弾いてやらん!
ふざけんなーーーーっ!
しんどい思いして歩いて歩いて、疲れてるのに精神集中して、バッハみたいにやっかいな曲弾いてしたくもない日焼けしてっ!
腹が立ったので、母に電話して悪態ついていました(笑)
そんな風にしていたらフェリーがやってきました。
悪態つきまくりのゴーマンチキチキ号を載せて、対岸へ5分で到着!
日の沈む向こう岸へ |
全部わかってやってることでした。
たかだか1回断られたくらいで、揺れる自分が許せん!
これが普通。
フェリーを降りると、もう真っ暗。
つるべ落としとは、良く言ったもので(^^)
だんだん日が短くなってくるので、これからの遍路は16時には宿に着くように考えたほうがいいですね。
船着き場からまっすぐ行けば大丈夫(*^^)v く、、、暗い。 |
クタクタになりながら、もう弾かないと決めていたのに、なんとなく女将さんに聞いちゃいました。
「この辺でピアノ持ってる人いません?」
「ピアノ?・・・、あぁピアノと言えばOさんだぁ!」
事情をわかってくださると、高知屋の女将さんがすぐにOさんに電話してくれました。
Oさん、なんと快くOK!
あきらめていたところに、この流れです。
汗を流してから伺うことになりまして、温かいお風呂をいただきました。
ぽちゃんと湯船につかりながら、放心状態。
ありがとうの反対語はあたりまえ。
あたりまえじゃないこと、有り難いこと。
ピアノを貸して下さったOさんと。 |
ご家族がお出かけでご主人さまおひとりでしたが、女将さんと「フランス組曲3番」をじっと聴いて下さいました。
本当にありがとうございます。
今夜の演奏は、忘れられないものになりました。
宿に戻る間、女将さんがとっても喜んでくださり感動して下さる姿を見て、自己嫌悪です。
あんなに悪態ついて、、、こんなに親切な人の前で弾かせてもらうのに、、、私は、、、いったい。。。
演奏後、美味しいお食事を頂きながら、人の優しさに心の中でむせび泣いていました。
「ありがとう。ありがとう。・・・ありがとうございます。明日はもっと謙虚になります。」
高知屋名物「カツオのタタキ」! たっぷりの玉ねぎとポン酢が猛烈に美味しい!! |
「民宿 高知屋」さん
雪蹊寺の目の前にある遍路宿です。お遍路さんには有名な宿ですね。女将さんと大女将さんが明るく優しく迎えてくれます。
2階が宿泊部屋があり、トイレ、洗面所も同じ階に複数あるので便利です。
お洗濯はお接待でしてくださいます。ふわっふわに乾かしてくださるのが嬉しいです。
浴衣、タオル、ハブラシ、シャンプー&リンス、ボディソープ、ドライヤー有。
■一泊二食付き 6500円(税込)
■次回は雪蹊寺~青龍寺まで。元横綱朝青龍の学校で演奏!なのかっ?の巻
愛媛銀行はお遍路バッハを応援しています! |
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