第七回お遍路バッハ4日目です。(活動の詳細はこちら→お遍路バッハ)
雨です(T_T)
土砂降りです・・・。
身支度を整え食堂へ下がっていくと、女将さんがすでに用意をすませて下さっていました。
ここからのルートを国道を行くべきか焼坂の遍路道を行くか考えていると、昨夜は大変な雨の量だったので国道を行ったほうが安心だと教えてくれました。
昨日までのグダグダ遍路気分が吹き飛んでいたので、焼坂峠!と思っていましたが、この雨で通行止めになっていても嫌なので安全第一で国道ルートを行くことに。
出発の際、女将さんからお賽銭にと小銭をお接待で頂きました。
ありがとうございます。
しっかり歩いていきます!
こんなにたくさん! |
AM.7:00出発。
嫌いなトンネルも 雨の日はありがたい(*^^)v |
トンネルを抜けると・・・ なんだありゃ? |
オブジェだと思ったら、 本物の鶏さん(゜o゜)! |
昨日までの気持ちがうそのように無くなって、足取りも軽くどんどん歩いていきます。
ほんとにお気楽者ですね・・・(^_^;)
その気持ちと同じように、だんだん空が明るくなってきました。
山は霧。 ところどころに明るい光 |
通行止めだけど、歩行者はOK(*^^)v |
誰もいない田ぼ道 |
遠くに雲間から光がっ! |
「七子峠」と「添えみみず」の遍路道、分かれ道です。
雨も小降りになってきましたが、迷わず「七子峠」をめざします。
小さな橋を渡るか曲がるか。。。 |
古い道しるべと大きな木 昔の人の目印になっていた木かな。 |
中土佐町久礼に入りました(^^)/
しかし、早すぎてどこも開いてない・・・。
雨だしね・・・誰もいないと寂しい感じがしますね。
古い街並みっぽいなぁ。 |
酒屋さん発見! |
おおっ!ここは! |
主人公の名前のお酒があるきにー!
西岡酒造さんは、230年の歴史を誇る高知最古の酒蔵だそうですよ♪
商店街を抜けるところに白壁土蔵造りの美術館もありました。
中土佐町立美術館 |
美術館を過ぎると細い道 |
カモだ!サギだ! |
橋を渡ると・・・。 |
国道56号へ合流します。 |
じわりじわりと坂道が登っていきます。
国道からの眺め ガスってるなぁ・・・。 |
晴れていたらよい眺望かも。。。 |
|
河童がサウナのように蒸し蒸ししてきます(^_^;)
どこかで脱ぎたいなぁ、もう雨っていうより霧だし・・・。
河童を脱げる場所を探しますが、そこは国道(酷道)・・・。
人が休める場所はありません(T_T)/~~~
秋なのにサウナだぁ! |
トンネルで脱ごうかな・・・ あ、、、車来た(T_T) |
かなり上まできたけと景色わからず(笑) |
あの橋も歩いていきます! |
娑婆から離れた感じ(^_^;) |
幻想的です。 遠くのあの橋も歩いてきました(^^)/ |
この橋まできたら、峠は間近のはずっ! |
登り始めて 1時間半くらい歩いたでしょうか・・・ |
七子峠到着です\(^o^)/ |
展望台があったりしましたが、霧でまるで見えず。
ななこ茶屋さん、やはり閉店しているようです。
ちょっと残念ですが、自販機であまーいコーヒーを買って休憩します。
ベンチやトイレもあるのでほっとします。 |
「頑張ってください。」
少し照れくさそうに差し出してくれた手のひらいっぱいの飴。
ありがとうございます、力になります(*^_^*)
七子峠から遍路道へ入り先へ進みます。
やっぱり国道よりずっと安心して歩ける遍路道。
ストレス無しです(*^^)v
河童も脱いだしね(笑)
雨上がりの遍路道 |
秋の花 |
しっとり濡れた道も風情がありますね |
小さな滝を過ぎて |
熊笹?この辺り良く見かける・・・。 |
晴れてきた!大権現様! |
この先の遍路道がとても古くて、薬草の遍路道としてお大師様が大切にされたとか。
「遍路道の保存、維持にもっと力を」とありました。
いつもいつも遍路道は本当に整備してくださる方々がいるからこそ、安心して歩かせていただいていると感謝しています。
1200年前から脈々と続く道に、ロマンを感じ、ありがたく通らせていただいています。
ここにも遍路道を心から大切にしていらっしゃる方がいる・・・。
素晴らしい道なのだということを、身をもって感じることができます。
薬草の遍路道の説明 |
万葉の風情感じる道 |
木々がとても優しく語りかけてきます |
フェンスでふさがれて通れないっ!
ちょっと困ってウロウロしていたら、看板に書いてありました(^_^;)
自分で開けるみたいです・・・。
こんなの初めて~!!土地柄ですね。
いろいろ大変なのね(*_*) |
フェンスを越えての遍路道 |
やっと銀杏が色付いてる! |
「お雪椿」というそうで300年くらいたっているとか。
僧侶と恋仲になったお雪さん。
父親が僧侶を還俗させ結ばれたそうです。
仲睦まじい二人、没後供養として椿を植えたらしいです。
大きいです!すごく! |
お雪椿のそばにある六地蔵 |
晴れ間が見えてきましたが、 風が強くなってきました(^_^;) |
「国民休暇県 高知」 なんだそりゃっ! |
遠くに見えるは鉄橋 電車が通るのだ(^^) |
青空~(*^^)v |
しかし風がすごい!(T_T) |
もう少しで道の駅なのでと思っていたら、Y字路で「旧遍路道こちら」の文字。
「お遍路さんお接待所」なんて書いてあるので、引き込まれるようにその道へ。
ほどなくしてとても素敵な古民家が現れました。
「風自遊庵」。
木々たちが強い風も、そよ風に変えてくれてます(*^_^*)
あの~、こんにちは~。
ちょっとモジモジしながら入っていくと、すでに先にいらしていたお遍路さんとご主人が中庭でお話しています。
「あぁ、いらっしゃい。どうぞどうぞ。」
にこやかに迎え入れて下さるご主人。
あの、、、先にお手洗い貸して下さいm(__)m
ほっとして出てくると(笑)、
「お茶だしますよ、コーヒーとどちらにしましょうか?」
迷わずコーヒーお願いしました(^_^;)
ご主人も遍路をされていたそうで、奥様と少し前に始められたそうです。
残念ながら奥様はご不在でしたが、とてもゆっくりと時間が流れる空間で、ついつい長居をしてしまいそうです。
最長5時間休憩された方もいらっしゃるとか(*^_^*)
わかる~、風にゆれる木の葉の音や、木漏れ日、コーヒーを淹れて下さる良い香り。
いつまでもゆっくり安心できる素敵な所でした。
先客遍路のジャーナリストさんとご主人 |
素敵な時間をありがとうございました(^^)/ |
「風自遊庵」から15分ほどで、道の駅「あぐり窪川」へ到着です。
レストランも充実、野菜も充実♪ |
道の駅を下って、川を渡り |
トンネルくぐって。。。 |
PM.14:30。
岩本寺、見えました。
岩本寺の石柱 |
岩本寺山門 |
◆奉納曲:フランス組曲 第四番 変ホ長調 メヌエット
昨日お世話になった新荘小学校の子供たちが、こんな遠くにまでお接待に。。。
感慨深く境内へ。
本堂。 ご本尊様は不動明王・聖観世音菩薩 阿弥陀如来・薬師如来・地蔵菩薩 |
ご真言、、、どうーしたらいいの(^_^;)
本堂の天井画。 なかなか面白いものもあり(*^_^*) |
大師堂 |
観喜天堂 |
残念。
さて、今回はここで打ち止め。
電車の時間が迫っているので、いそぎ窪川駅へと戻ります。
窪川駅。 ギリギリセーフで乗れました(*^^)v |
乗った途端に宇和島へむかって出発しました(汗)
のんびり四万十川を走ります♪ |
山間に太陽が沈む準備 |
誰もいなーい! |
第七回お遍路バッハ、エゴなのかとモヤモヤした気持ちで始まりましたが、今はとても穏やかです。
前回第六回の遍路で、流れに身をまかせ抗わないと言っていたのに、今回そんな言葉はどこへやら。
もがきまくりのお見苦しさで・・・。
自分の弱さを露骨に感じた旅でした。
いままでの順調さを感謝しているのに、原点に戻って突撃アポなしにのぞむ傲慢さ。
どこかで断られない自信があったのでしょう。
「あたりまえ」の反対後は「ありがとう」
高知屋さんでお世話になった時にも思ったこと。
少し前にネットで話題になったこの言葉が頭をよぎります。
「有難う」は有ることが難しいこと。
めったにないこと、奇跡。
せっかく遍路前に演奏場所のご協力を申し出て下さった方々に、なんと失礼なことをして旅立ってしまったことか・・・。
いくら初心に戻らなければと思っていても、それは自分の我でしかなく、まさにそれこそがエゴだったように感じます。
もちろん譲ってはいけない芯は必要ですが、初心に戻るというなら音楽と演奏に向き合う姿勢そのものに、その気持ちを向けるべきなのだと教えられました。
巡航船を降りてから自身の信仰を熱心に語る方に出会い信念(ゆずらない芯)を。
演奏場所を断ってくれた方々と、受け入れてくれた高知屋女将とOさん、そして新荘小学校のみなさんにあたりまえでないことを。
しっかりと教えてもらった大事な道でした。
お大師様の心憎いシナリオの結末はいつも優しい。
そう信じてこれからの「お遍路バッハ」もしっかり続けていこう!
そう、結願に向けて!
ゴトゴトゴトゴト貸し切り鈍行列車が、のんびり愛媛県に入りました。
今回もまた和田さんが駅まで迎えに来てくれます。
あたりまえでないありがとう。。。。
■次回は2017年第一弾!年女が行く!37番岩本寺~40番観自在寺(^^)/
~おまけ(*^_^*)~
遍路が終わって気が抜けて、和田さん、中岡大権現様たちとお肉~♪
呑むぞー!食べるぞー!ですぐ眠くなるのでした・・・(笑)
お二人様、ごちそうさまでした(^^♪ |
愛媛銀行はお遍路バッハを応援しています! |
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