5.06.2017

お遍路バッハ ~天への仲介人修行編~ No.32(卯之町~内子)

2017年4月24日(月) 天気 快晴\(^o^)/
 
今回は第九回お遍路バッハで歩けなかった、いや正確には土砂降りで断念した場所を歩きます!
第9.5回って感じですね。(活動の詳細はこちら→お遍路バッハ
 
場所は卯之町~内子まで、一日だけの日帰り遍路です(^^)
松山に引っ越したからこそできる、日帰り遍路。
贅沢ですね~♡
 
今回はお天気も最高だし、風も心地良いし、峠があるけど楽しめそうです!
 
松山からバスで卯之町へ1時間半。
では、張り切っていきましょう(^^)/
 
卯之町駅

卯之町駅からすぐを通る国道56号をずっと歩いて遍路道へ合流する信号を探します。

赤信号で止まっていたら、地元のお母さんが峠までならこの道だよっと教えてくれました。
両手いっぱいのお買いもの。
卵パックが3つも!
宇和のお母さんはたくましい(^^)

青い空、新緑の山

八重桜が満開のお遍路さん休憩所
 
初めて見ました!
別格霊場シール(^^)/

爽やかな風が
田植え前の田んぼを渡っていきます。

鳥坂峠まで約6キロ♪

手鞠のような桜
可愛いわぁ♡

卯之町も古い街並みが印象的でしたが、宇和のこの辺りも古い街並みが残っています。
宿場町だったのかなぁ、いわゆる旧街道ってことですね。

旅籠屋っぽい民家

蓮華も満開!

西予市宇和は、町の花が「れんげそう」
「宇和れんげまつり」が毎年開催されるし、町のいたるところに「れんげ」の名前を使ったお店があります(*^。^*)

大正時代の橋

れんげ満開の田園や、古い橋を渡ると左手に小さな庵が現れました。
私有地です。野宿しないでって書いてあります(笑)
「信里庵」。弘法大師の文字が見えるので、大師堂なのでしょうか?

ひっそり佇む「信里庵」

ここから引き続き旧街道を歩いて約20分。
鳥坂トンネルと鳥坂峠への分かれ道に到着です!
 
分かれ道

所要時間が書かれた親切な看板がありますが、私は迷わず峠へ行きます!
なぜならっ!
バスでこの道を通ってきたのですが、トンネル内があまりにも狭く、歩道もないっ!
おまけに交通量が半端ない!
マジで恐怖を感じます…σ^_^;
私は峠へ行きますっ!
ま、お天気いいしね・・・(^^)

この所要時間の違いにビビります(^_^;)

あの山越えるのねぇ♪

めずらしい和製タンポポ発見!
シロバナタンポポというそうです。

こちらはお馴染
西洋タンポポ♪

めずらしいタンポポを見て、やっぱり四国の自然ってすごいと感じながら先へ進むと、鳥坂峠への登り口がありました(*^^)v
 
わかり安い入口です(^^)

山道に入り前に「番所跡」って。
なんだなんだ!と覗きに行きます(笑)

関所みたいなところかな。
お遍路さんは比較的優しい審査だったそうです。

超時代劇っ!と興奮するもひとり(^_^;)

さぁ、山の遍路道へ入りましょう。
前回の雨の峠とはまるで印象が違いますね(^-^)
ちょっと楽しくなってきました!

ワクワク♪

サギ草が群生していて
道行く人を楽しませてくれます♡

倒木(?)もありますが
歩きやすい道です。


峠まで0.6キロ

車道を挟んでまた山登り

途中からの眺め

気がつけば足元に可憐なお花達

なんて花でしょね?

ゆるやかで歩きやすく整備された道を登ること30分。
ふっと日の当たる開けた場所が現れました\(^o^)/
おぉ~、ここが峠かぁ。

峠の道標

峠に着いたら、あとは下るだけだね。
あ~気持ち良い!

誰もいない峠で金剛杖に体重を預けながら、しばらく目をつぶっていました。

心地よい風。
鳥のさえずり。
木々の匂い。
土の匂い。
暖かい日の光。

なんだっ!この幸福感は!

このまま消えてしまいたいと、幸せすぎて思ってしまいました。
胸が震えるほどの幸福感というのは、生も死も関係なくなるのね(笑)

自然と一体になれたらどんなに幸せなのかなぁなんて考えていたら、土にかえるということはもしかしたら幸せなのかもと妙に納得してしまいました。。。

しかし、すぐに思い出す。
雨の歯長峠・・・。
現実って厳しい(笑)

お天道様に感謝。

杉の木立の中を歩く歩く

木漏れ日が優しい

山の花達も嬉しそう♪

木立が一瞬消えると絶景

きらめく若葉の季節

美しく爽やかな山々にThankYou連発で上機嫌。
そして社に到着しました。

少し怖かったので遠目で撮影・・・(^_^;)

私もそう思うよ。
光って尊いね。

あっ!大洲の街が見えてきた!

HENROMITIって文字が
この土地の人の優しさを感じます

少し里っぽい感じがしてきたら、、、

もみじの木の奥に鐘楼門

札掛大師堂。
誰もいなくなってどれくらい経つのでしょう。
あまりの荒廃ぶりに、お大師様の像もびっくり眼になっていました。
何を訴えられているのだろう。
先ほどの日天社とはまた別モノの、独特な雰囲気に後退ってしまいました(>_<)
どこまでビビりやねん(^^;)

目を見開かれたお大師様像と境内(T_T)

倒れてしまいそうです・・・。

大師堂から民家の見える道へ

民家の横を通ると国道56号に合流しました。

椎の木が新芽いっぱい!
消毒の様な匂いがしてる

ゴルフ場を横切る国道を進むと休憩所がでてきました。
ここでお昼にしよう!
峠に入ってから2時間くらいでここまで。
お腹すいた(^_^;)
 
トイレも綺麗。
水飲み場もあります♪

食べ物を入れるとほんとに元気になります(*^^)v
とにかく車の多い道ですが、せっせと歩いていくと大洲の名物(?)が見えてきました!

大洲城じゃないよ。
マリエールだよ(^^)/

肱川おろしで有名な肱川

おっ!観光地!

国道56号をはずれて、肱川方面へ進みます。

ちょっと肱川遊歩道へ
遠くの橋を渡ります

遍路道を外れて、肱川がどんなもんかと見学。
河川沿いの堤防がお城の石垣風になっているのに驚きました(^^)

遍路道へ戻り、赤煉瓦館の前を通ります。

この辺り、NHKの朝ドラ「おはなはん」の舞台だそうで、明治の町並みが残っていたり風情があります。
しかし、、、「おはなはん」ってどんな話?(笑)

大洲赤煉瓦館

古き町を抜けて、大洲街道「肱川橋」を渡ります。
ちょど架け替え工事中でしたが、広い歩道が歩きやすいです。

真新しい肱川橋

大洲城が間近に見えます(^^)/

橋を渡れば伊予大洲の駅はすぐ。
この辺りで先ほどまで晴天だったのに、すさまじい風が吹き荒れて黒い雲が湧いてきました・・・。
菅笠が飛ぶ~っ!
大洲の天気は変わりやすいのかな?
駅を越えれば、別格「十夜ヶ橋」。
がんばろ。

30分ほどで「十夜ヶ橋」に到着。
ここが橋では杖をついちゃいけないっていうお話由来の場所ですよね。
橋の下でお大師様がお休みになっているということで、本当に橋の下にはお大師様が横になっているお姿でいらっしゃいます。

寄っていきたいけど、内子で電車に乗る時間に間に合うかどうかって心配になってきました。
そんなわけで、また来るからいいよねっとお参りせずに橋を渡っていたら、、、、。

信号待ちをしていた車から「お遍路さん、落としたよっ!」と大きな声。
えっ?何?

ものすごい風に首から下げていた地図が吹っ飛びました!
うそ~っ!ひもから外れるってありえないでしょ!

そして、、、橋の下へ降りる階段付近に落ちていました。。。。

はいはい、ごめんなさい、ちゃんとご挨拶していきますよ。
も~寂しがり屋さんなんだからぁと冗談言ってる場合ではなく、急がなければなりません!
教えて下さった方に会釈をして、大急ぎでお線香とロウソクと・・・、わぁ!火が消える~(T_T)

今度またゆっくり来ますm(__)m

お大師様にご挨拶してからあと10キロ。
やばいってホントに。
途中、お孫さんをバスに乗せていたお母さんが、ミカン食べて行きなさいって言って下さったり、子供たちがいっぱい挨拶してくれたりするのを笑顔で答え、それでも歩みを止めず歩く歩く。

旧市街地を歩いていると、軽自動車からおじさまが缶コーヒーをお接待してくださいました。
いつもは遍路に行ってるけど、今は喪に服すからこうしてお接待してるって。
いろいろな形で遍路に携わる人がいるのですね。

なんか急いでいる自分がアホらしくなってきました。
ちゃんと人と向き合わないと。

ほたるの里
夏にはホタルがみれるみたいです(^^)

神南堂 休憩所

帰宅時間になってきたので、益々交通量の多い56号を歩きます。
次に会う人にはちゃんと向き合おうと思ってたのに、誰にも会わない・・・(^_^;)

車の切れ間が無いので、反対側に渡れません!
とうとう小学生のように手を挙げてしまいました(笑)

あはは、渡れた渡れた\(^o^)/
内子まであと少し!56号も外れたしGO!

私が育った町を思い出す道

夕暮れ時に山に入るのは
勇気がいります(^_^;)

15分ほどの山歩き。
アスファルトの道に出て下っていくと、あれだっ!内子駅!

黒鳥のいる湖の向こうに内子駅!

急に日の光が!神々しい駅!(笑)

内子駅のシンボルSL

いやぁ、間に合ったぁとほっとしてトイレで着替えまでしてホームで電車を待っていたら・・・。
あれれ?反対側のホームの電車が発車?!
しまった!間違えた~(T_T)
がっくし・・・。
十夜ヶ橋も参拝せず、お接待もまともに向き合わなかったからか?
そんなに急いでどーするのと言われているようでした(笑)

今日は日帰り。
待ってる間に頂いたお菓子食べよう♪

オチまでちゃんと用意してくれるお大師様にはかないません・・・・。

■次回は内子~岩屋寺まで。初夏の峠を越えますよっ!ってまた峠~・・・がっくし。

*** おまけ ***

ご縁のあった方々に、心よりお礼申し上げます!

大好きな鎌倉からの使者(?)
まめやの豆菓子。懐かしい~♪

立派な夏ミカンと缶コーヒー

http://www.himegin.co.jp/
愛媛銀行はお遍路バッハを応援しています!

 
 

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