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■愛媛新聞(2017年4月10日)
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201704104655
記事全文です。
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音楽で悲しみ癒やす
遍路装束でピアノ演奏
東日本大震災の被災者など言葉にできない悲しみを抱く人の心に寄り添おうと、四国遍路をしながらバッハの曲を演奏しているピアニスト上尾直子さん(47)=愛媛県松山市=が7日、四国霊場八十八カ所のおよそ半分に当たる西予市宇和町明石の43番札所明石寺に到着。市内で美しい旋律を奏でた。上尾さんは武蔵野音大卒業後、ドイツやフランスに留学し国内外で活動。2011年の東日本大震災を契機に、音楽を通じて悲しみを押し隠して暮らしている人の手助けになろうと考えた。
代表的な教会音楽のバッハの88曲を、宗教は違っても祈りの場である霊場で奉納する計画。13年から各地で演奏していたが、本格的に取り組もうと横浜市から愛媛に拠点を移して16年2月に徳島県の1番札所霊山寺をあらためて出発。札所や周辺の学校などの協力で演奏を重ねてきた。
7日は雨の中、母方のルーツがあり13年にも演奏会を開いた西予市へ到着。明石寺参拝後、酒蔵を利用したギャラリー兼カフェでフランス組曲を奏でた。
上尾さんは「心のケアはこれからもずっと必要。震災だけでなく病気などで親しい人を亡くした方も同じ」と指摘。「生きることを考えさせられる旅。音楽が響く間だけでも聴く人が心の中で大切な人と対話したり思いを届けたりできるよう、修業を続けたい」と話した。
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