3.15.2016

「忘れない。3.11 」 後記

東日本大震災から5年。
先日行われたコンサート「忘れない。3・11」
お陰さまで、たくさんの皆様にご来場頂き無事終了いたしました。

とても寒い夜でしたが、松山や遠方からも来て下ったお客様方の、
東北の皆様への暖かいお気持ちが胸にしみました。

坊っちゃん劇場の女優、吉田 葵さんと、脇山 尚美さんの気仙沼の歌と踊りはとても力強く、元気いっぱいに会場をひとつにしてくれました!
吉田さんは気仙沼出身ということで、並々ならぬ想いが体中からほとばしっている感じがして、胸が熱くなります。
脇山さんの笛が、その想いを突き動かすようで、2人の気持ちがお客様や東北へと羽ばたいていくようでした。

済美高校の生徒さんたちは、気仙沼との交流を震災以降続けているそうで、その報告と感じた思いを一生懸命披露して下さいました。
まだまだ話し足りないくらい、彼らにとって大切な経験だった様子。
ご引率くださっていた先生方も彼らの成長に驚いていたようです。多感な時期の貴重な体験。
ずっと忘れないで、続けてほしい活動です。

最後には、吉田葵さんと「わが美しき故郷よ」を披露。
この曲をつくられた畠山美由紀さんは、気仙沼出身のシンガーソングライターです。
気仙沼の方言での朗読と一緒になっているのですが、故郷への想い、震災時の想いが隅々までつまっている美しい曲です。
吉田さんののびやかな歌声に、心が打たれっぱなしで弾いていても気仙沼の情景が浮かんできました。

このような行事は、これからも大切にしていってほしいです。今回、このコンサートに出演させていただけたことに心より感謝します。

そして、まだ復興途中の東北の皆様がたの心に寄り添える音楽を、日々精進してまいります。


私のこの日の演奏曲。

■平均律クラヴィーア曲集より ハ長調 プレリュード
■半音階的幻想曲とフーガより 幻想曲
■ゴルトベルグ変奏曲より アリア
   

0 件のコメント: