10.12.2016

お遍路バッハ ~天への仲介人修行編~ No.16(金剛頂寺~唐浜)

2016年9月27日(火) 天気 雨のち晴れ(^^)/

第六回お遍路バッハ2日目です。(活動の詳細はこちら→お遍路バッハ

あれほど満腹で寝たはずなのに、お腹がすいて4時半起床(笑)
まだ別室の方々は寝ている模様なので、静かに身支度をととのえて6時に喫茶に下りて行きました。
一番だと思ったら、ご夫婦で遍路をされている方がすでに!
美味しく完食して出発です!(お味噌汁美味しかったなぁ・・・♡)

まずは順打ちに戻り、金剛頂寺さんへご挨拶してから唐浜駅へ!
出発時にうらしまの女将さんがお見送りして下さいました(*^_^*)
「頑張ってねぇ!」と明るく送りだしてくださいます。
お世話になりました~(^^)/
AM7:00出発です。

明るくて素敵な笑顔の女将さんと♪
うっすらと記憶にある猛烈な雨の音。
昨夜はずっと雨だったようですが、青空が 爽やかな朝です。
ここでもテルテル様のご利益に感謝♪
 

清々しい朝の空気を深呼吸(*^^)v
 
遍路道しるべ発見!
昨日のなんちゃって逆打ちでわかりましたが、遍路道しるべは順打ちなら見つけやすいけど、逆打ちはなかなか見つからなくて不安になりますね。
今年は逆打ちお遍路さんが多いので、皆様どうぞお気をつけて。
そして、この道しるべや遍路札に携わって下さっている方々に、ただただ感謝します。

畑を抜けて山道へ

いつもながら綺麗にされている遍路道
ありがとうございますm(__)m


遍路道らしい風情を感じます
山道が途切れアスファルトの車道が出現すれば金剛頂寺さんです。
30分ほどで到着(*^^)v

大きな看板見るとなんか嬉しい(*^^)v

昨日は見過ごした山門階段入口の道標
古そうです
ご本尊様とお大師様にご挨拶して・・・。
昨日見ていなかった「一粒万倍の釜」にお願いを。
これからもちゃんとご飯が食べられますように。。。(笑)
 
ここ金剛頂寺さんは数々のお大師様伝説が残っているそうです。
悪さをする天狗を足摺岬に封じ込めて、それを見張っているから大師堂は参道ではなく足摺岬を向いているとか・・・。
 

お大師様が三合三勺の米を入れて炊くと万倍に!
の伝説が残る釜
 
本堂から神峯寺方面へ行くと
静かに弁天様がいらっしゃいました
弁天様にご挨拶をして、遍路道へ入ろうとする頃いきなり雨が!
こんなに晴れてるのに~っ!?
いわゆる天気雨ですが、半端なく降ってきます。
宿坊前で「カッパカッパ~」とリュックを降ろしたら、すぐに小雨になりました(^_^;)

見えませんが雨が降ってます。
お空は青い・・・。
さぁ、振り向いてお時儀をして先に進みましょう!!

いい感じの道です
今回はお大師様が修行をされたと言われる不動堂へ行きたいので、本来の神峯寺への遍路道ではなくまずは不動堂へ。
通常の遍路道より2キロくらい遠くなりますが、どうしても行ってみたいのでGO!

右が神峯寺への遍路道
左が不動堂への道

先ほどの雨でぬかるんでる・・・(^_^;)

イノシシが耕したばかりかなぁ・・・

ほじくり返してるよねぇ・・・球根食べてた?
イノシシの痕跡が残る道にほ~っと興味津々でしたが、、、、ん?
ブヒブヒ?
ブ・・・ヒ・・っ!
茶色の堅そうな毛がちらっと見えました!!!
ヤバいです、彼らは後ろ向きなので、静かに静かにでも素早くその場を去ります。
まだ朝食中だったのね、ごめん(汗)

彼らの縄張りを荒らしているのは私だよなぁなんて思い、時々振り返りながら先を急ぎます。

波の音が「どどーんどどーん!」と地鳴りのように聞こえます。
海が近くなってきてる。

ここにも道案内!助かる~!
そして人の気配に安心感もいただけます

小さな神社も綺麗にしてありました
最後の下りは結構急坂でしたが、そこを過ぎれば見えてきました。
行当岬の不動巖。

潮の香りと車の音
下界だ。。。

説明です・・・
昔、女人禁制だった金剛頂寺へお参りに行けない女性たちが、ここの不動堂で祈りを捧げていたそうです。
お大師様は、毎日金剛頂寺からここまで来て修行をなされていたとか。
あの道を通っていらしたのかと思うと感慨深いです。

お地蔵様の横から
修行された西の窟への道が続きます

波の音を体で感じる!

岩の間に小さな祠

力強い感じの室戸の海
近づいている台風の影響でしょうか、海風に持ってかれそうになりながら西の窟へたどり着きました(^^)/
 

西の窟「籠り堂」
お大師様はここに籠っていらしたそうです
 
籠り堂から見た海
お大師様は何を想っていたのかと、籠り堂の入り口でぼんやりしていました。
すると、、、、カサコソカサコソ、いくつもの音が耳に!
あはは~、カニさんだぁ!

私が動くと一斉に彼らも動く・・・(^_^;)
籠り堂だけかとおもっていたら、「空海修行の地」なる案内が!
行ってみましょう(^^)/

すっかり整備されているので崖でも安心
あ、ここですね!
見づらいですが、茶色の目印のところにお大師様が座って修行をされていたようです。


右下部に目印!

こんな感じ
荒れた波だったらどんなことになるのかと、少々恐怖を覚えながら取りあえず「南無大師遍照金剛」。

高知の隣りはアメリカだ!
ってなんかに書いてありました。。。

「お大師様の足跡」なる石もあるぜよ(*^^)v
青空に無数のツバメが飛び交っています。
もしやまた雨かなぁと思って、そろそろこの場を後にすることにしました。

ツバメを撮ったつもりが、なぜか蛇っぽい雲が撮れました。
黒い点がツバメです・・・。

不動堂の前には休憩所もありますよ!
さぁ、苦手な国道55号を歩くぞーーっ!
と気合入れますが、5分弱でキラメッセ室戸。
ここでトイレ休憩!えへへ。←前回遍路中緊急事態からの危機感で、あるときに行く!

室戸と言えばクジラ!
大きなクジラが目印の道の駅

いい天気だなぁ
遠くの岬も越えていくのか(*^^)v
はい!準備万端!
今度こそGOGOGO!

ハイビスカスにヤシの木
南国ムード満載\(^o^)/

足元にはこんな可憐なお花
癒されるわぁ(*^_^*)
1時間ほど海岸沿いを歩くと橋が見えてきました。
東の川って書いてあります。

向こうに見えるのが国道55号

東ノ川橋は石の橋
橋を渡ってすぐにとても美しい町並みが現れました!
「吉良川」とあります。
道沿いに漆喰の白壁と水切瓦の町屋がずらり。
漆喰は土佐漆喰というそうです。
特徴的な石垣の塀は「いしぐろ」と呼ばれているらしい(^-^)

遍路道にはたくさんの歴史深い街があったり、歩いているだけで思わぬ観光をさせてもらえますね(*^_^*)

水切瓦といしぐろの石垣

町の中の一本道はみんなこんな感じ

メインストリートの脇にもこんな素敵な風景

保存会があって、お宿もあります。
遍路途中にゆっくりするのも有かも(^-^)

中をみせてくれる建物も。
美しいものを見せてもらいながら、あっという間に町を通り抜けてしまいました・・・。
おしゃれなカフェもあったので、お茶したかったなぁ。
遍路以外でも是非立ち寄りたい町でした(*^_^*)

さぁ、国道55号へ戻ります(^^)/

お馴染み遍路道票
波の音を左に感じ、ぐんぐん進むと、防風林ならぬ防塩林が!
海の塩って大変なんですよね。
たくさん植樹されていました。

木々が風も塩もふせいでくれる

いやぁ、良く晴れた!
吉良川をすぎてすぐの休憩所で会った自転車遍路の方が
「お先に~」とのんびり声をかけて通り過ぎて行きました。
もう8周くらいしてるって。すごっ!

おじさん気をつけて!
 
このアスファルトの道がまだ続くのかと思うと、自転車が少しうらやましい・・・。
でも、まだまだ元気だから大丈夫!

AM11:30、羽根地区に入りました。
ここから束の間ですが、国道から離れられます(*^^)v

名物お倉饅頭。
お休み・・・残念(T_T)

羽根地区の遍路道は住宅街
ここでスーパーがあるのでお昼を買おうと思ったら、なんと!今日は運動会でお休みですって!
いやーん!ごはーん!(T_T)/
てか、運動会だからって休む?(昭和生まれにはちょっと懐かしい感覚ですが・・・)

仕方がないので、町はずれ、国道に合流する観音堂の裏でカロリーメイトです。。。(涙)

漁に行くみなを守ってくれたのかな
漁濫観音様。
昨夜の雨で山から水がほとばしるように落ちていました。
ここでタオルを濡らして、手を洗って、、、
あー冷たくて気持ちいい!!

ちょど私が立ち去る時に、お水の量が激減!(驚)
観音様がくれたのかな?
ありがとうございます。

画面真ん中にお水あります。
わからない・・・ですよね(^_^;)

海とモクモク雲

なんか荒れてない?

漁港?っぽい感じです
ここは穏やかな波

羽根岬到着(^^)/

竜宮神社
守り神様ですね。
そしてそして、羽根岬から15分ほどで来た~!!
奈半利町\(^o^)/

まだまだ続く国道55号

港が多い。
さすが海の町

御霊跡を発見!
お大師様ここでも修行されたのね。

臭うなぁとおもっていたら材木がこんなに!
お酢のような独特の臭いなのですよね。
奈半利町の中心部に入ってくると、ハザードマップがあちこちに。
海だからね。
東日本大震災のあの映像がよみがえり、心臓バクバク。
お遍路バッハの役割を、体中に感じながら唇を噛みます。
「どうかおだやかに、おだやかに今日一日を。」

遍路中も少し足をとめて確認してください
ほどなく行くと大きな奈半利川が見えてきました。
ここを渡り切ると田野町。
ちょうどPM2:30。
田野町まで来たら唐浜まではあと少しだなぁと思いながら、昔の商店街風の道へ入ります(*^^)v


川面がキラキラ
ごめんなはり線の線路だぁ!

田野町に入りましたぁ\(^o^)/

商店街入り口のネコ
眠いね~♪
途中で入り組んだ細い道になりますが、地図を見ながらどっちかなぁと立ち止まっていたら、近所でお仕事中の大工さん達が「お遍路さん、こっちこっち~!」と声をかけてくださいました。

「その矢印変な方向むいとるき、よう間違える」
「何回も直しとるのにのぉ」
そーなんだぁ、何回もなおしてるのかぁ・・・。(なんで変な方向示しちゃうのでしょ、不思議ね)
おかげで助かりました、ありがとうございますm(__)m

教えてもらった道は大きなお屋敷が並んでいました

美丈夫?
途中、モダンな看板と店構えの建物が現れました。
なんでしょう「美丈夫」とあります。
近寄ってみると・・・、ありました酒屋さんの象徴!

酒屋のしるしだ、杉玉だ!
お酒を作っているということは、お水が美味しいのかなぁとか、どんな味なのかなぁとか、試飲とか。。。とかとか。。。
味見がしたいってことですね。
困った奴です(笑)

邪念を振り払って進みます(^_^;)

田野町を抜けて安田町に入る道すがら、六地蔵がありました。
綺麗に整備しなおされていますが、とても古いみたいです。
安永四年(1775年)となっていました。

もともとは近くの八幡宮の馬場にあったようです

六道の教えをあらわすお地蔵様
衆生を救済してくれますって。
お地蔵様をすぎると、すぐに安田川が見えてきました。
そこにかかる橋がずいぶん新しいです。
車が一台も通らないのがもったいないくらい!


出来たばかりっぽい橋前の交差点

橋の真ん中に東屋風のところがありました
山側を望んでベンチがあります
橋を渡れば!
見えてきました!!!!
神峯寺の案内です\(^o^)/

なんか石のオブジェがあるけど
良くわかりません・・・(^_^;)

海から山への道

ごめんなはり線の線路下が遍路道
只今PM3:50。
明日、ここから始めましょう。
というわけで、今日は唐浜駅から宿泊する安芸駅まで電車にゆられて参ります(^^)/

唐浜駅の待合室に入ると、かわいい先客が2人いらっしゃいました。
ドイツ、ザクセン州から来た女の子たち。

ザクセンといえばライプツィヒ!
バッハではないですか!
ライプツィヒはバッハが生涯を終えた場所で、バッハ博物館もあるところです。
なんかちょっとグっとくるなぁ。

大阪に留学中だそうで、バックパッカー遍路をしているって。
ジュースをお接待したら、食べかけのチップスターをお返しでくれました(*^_^*)
このドイツっぽい感じが懐かしくて嬉しかった!

電車が来たのですぐにお別れ。
旅を楽しんでね(^-^)/~~~

トイレで髪を洗ったそうで・・・
やっぱり女の子ですね(*^_^*)

気持ちが嬉しいチップスター♪
2駅で安芸に到着!
「あき うたこちゃん」がお出迎え(*^_^*)

「春よ来い」や「雀の学校」の作曲家
弘田龍太郎の出身地なので「うたこちゃん」
駅近くのパン屋さんで、明日の朝食用の焼き立てパンとコロッケサンドを買っていきます。
朝が早いので朝食時間とあわないのよねぇ・・・トホホ。

さて、ホテルが見えてきました!

今日は30キロ弱の道のりでしたが、足の状態も良く元気元気(^o^)
ホテルの女将さんが入浴剤をくださったので、ゆっくりお風呂に浸かります。
遍路中はほとんど民宿ですが、たまのホテルもいいですね。
完全に一人なので、気兼ねなく荷物を散乱できる(笑)

出来たての海老チリとパリパリ手羽先、焼き魚にお刺身(*^_^*)
夕飯もしっかり完食し、お洗濯して、ストレッチして寝るっ!
明日は4時起床!

○今宵のお宿はこちら




「ホテル弁長」さん
国道55沿い、市役所近くにあるホテルです。ピンクの外壁が目印。
築年数は古いですが、お遍路さんお接待料金など、遍路に嬉しいホテルです。
ここのレストランで頂くご飯は、出来たてボリューム満点!
コインランドリーは1階駐車場奥にあります。洗濯乾燥コース60分で400円。
浴衣、タオル、ハブラシ、リンスインシャンプー、ボディソープ、ドライヤー有。
■一泊夕飯のみ(お接待割引) 5540円(税込)
HP:http://www.bencho.jp/kyakusitu.htm

■次回は神峯寺から香南市まで!
朝霧に包まれる境内で涙し、驚きのお接待を受ける!の巻。



http://www.himegin.co.jp/
愛媛銀行はお遍路バッハを応援しています!


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