6.06.2016

お遍路バッハ ~天への仲介人修行編~ No.10(鶴林寺~太龍寺) 

2016年5月20日(金) 天気 曇りのち晴れ♪ 

第四回お遍路バッハ3日目です。(活動の詳細はこちら→お遍路バッハ
昨日距離を稼いでいたので、今日は案外早めに打ち終わるかも♡
・・・・、と大日寺までの下りでの体験をすっかり忘れ、お気楽全開です(^_^;)

Am7:30。
昨夜宿で出会った愛知県出身の粂さんと、ドイツからのベルントさんは一足先に御出発。
平等寺までいかれるそうなので、私よりずっとハードですね。
さぁ、ゆっくり行きましょうか。

金子やさんの前で。
ベルントさん(左)と粂さん(右)と。
今は笑ってますが・・・、この出会いで救われる私です(^_^;)

登山口へ行く道すがら、小川にカモとアヒル!?
どういう組み合わせなんでしょう・・・。

道案内がここにもあそこにも(*^_^*)
ありがたいです。

金子やさんから10分弱で鶴林寺登山口に。
朝の爽やかな空気をいっぱい吸い込みながら歩きます。
気持ちいいですね。
今日も熱中症注意ですが、この時間はまだまだ大丈夫。
鶴林寺まで2.6キロ。余裕、余裕!!

登り始めてすぐに遍路小屋が現れますが、ここは素通りします(*^^)

茅葺屋根の遍路小屋。すごく趣があります。
トイレもありました。
遍路小屋から見る眺め。
あの里から結構登ってきたみたいです。
この遍路小屋を過ぎて山中を歩くあたりから、道が険しくなってきます。
汗が止まりません!!
先ほどまで元気だったのですが、体が重い。。。。
すでにペットボトルのお水を飲み干しそうです。

杉林がずっと続きます。
そして傾斜が激しくなってきました(T_T)
はぁはぁ言いながら登っていると、先に出発していた粂さん&ベルントさんが休憩所で休んでいらっしゃいます。
フラフラになりながら、手を振り合流。
私もベンチに座って、少し休憩します。
30分でこんなに疲れ果てて大丈夫なのでしょうか???

お二人には先に行って頂いて、水呑み大師でお水を汲んでさらにがぶ飲み。
そこまで厳しい坂ではないと思うのですが、一歩ずつ登るのがやっとです。
暑い、水っ!の繰り返し。

夏の遍路は暑さとの戦いと良く聞きますが、まだ5月ですよね~(T_T)

階段状に整備されている遍路道を、一段一段踏みしめて行くと、一瞬舗装道路にでました。
そこでまたまたお二人と合流。
先に歩いてこられた他のお遍路さんと地図を見ながらお話していました。
追いついた~(*^^)v

鶴林寺への遍路道中間点くらいからの眺め。

先へ行かれるお遍路さんお二人。
なんとお先達さまでした。
新たに出会ったお先達さまも平等寺まで行かれるそうで、軽い足取りで歩んでおられます。
この日は、フェイスブックでのお友達、Hさんが営まれている旅館にお泊まりになられるとか。
なんだか遍路中に知ってるお名前を聞くだけで、元気になりますね(*^_^*)

にしても、、、ひざが痛い・・・。
この辺りから焼山寺からの下りで痛めたひざに、時おり激痛が走るようになりました。
それでも進まなきゃね・・・。

だましだまし進んでいくと、見えてきました!
鶴林寺の山門!!!!

山門までの道が長く長~く感じられます。。。

やっときました鶴林寺!
第二十番札所 鶴林寺
◆奉納曲:フランス組曲 第二番 ハ短調 アルマンド

阿波の難所のひとつ、鶴林寺。
確かに急坂が続き、通称「胸突き八丁」と言われるのがわかりましたが、痛むひざを抱えながら1時間半で到着!

このお寺の名前の由来にもなる、金色の地蔵菩薩をつがいの鶴が守っていたという伝説からなのでしょう、本堂脇には鶴の青銅像があります。

山深きお寺に鶴の像
納経所で鶴林寺の副住職さまと対面を果たしました!
実は、この副住職さまは、去年11月に松山市の萬翠荘でのコンサートで般若心経を唱えて頂いた、愛媛県の宅善寺副住職 津村泰空さんのお兄様。
前々から私が行く時にはご挨拶させて頂こうと、泰空さんにお願いしていたのです(*^^)v

鶴林寺 津村副住職。 笑顔に癒されますね
お勤め中ありがとうございました!
萬翠荘のコンサートの模様をご覧になられたか聞いたら、まだですって!
泰空副住職さま、今度ちゃんと見せてあげて下さい(笑)
萬翠荘コンサートの時の写真♪
右が津村ブラザーズ弟の泰空さん(^^)
左は徳蔵寺 出久根副住職さん
さぁ、鶴林寺の目的も果たし、太龍寺へ向かいましょう!
 
ですが・・・・、鶴林寺からの下り、これはイジメですよ。。。
いや、イジメ通り越して拷問です(T_T)
 
胸突き八丁の急坂だったわけですから、そりゃもちろん下りも急坂ですよ。
でもね、全部階段ってどう言うことーーーーっ!!(怒)
 
ひざ痛経験のある方はお分かりだと思いますが、階段のほうが辛いのですよね。。。。
片足で一段ずつひょいひょい降りられないので、よいしょっよいしょと一段両足&カニ歩き降りに必然的になるのです。
だって、自分じゃどうしようもないくらい痛いのですよ~(泣)
おまけに大幅に歩くペースが遅くなります。
 
そして、ついにあまりの痛さに、ご一緒して下さっていた粂さんとベルントさんにおいていってくれとお願いしたのですが、2人とも、私を見捨てず粂さんはひざのテーピングまで下さいました。
ご自分だってひざを痛めていて、これから長い道を歩くから大事なテーピングなのに(T_T)
どうして遍路のみなさまはこんなに優しいのでしょう。
「スタンプラリーじゃないから、ベルントさんもゆっくり行こうと言ってるし」ですって。
 
あ~ごめんなさいm(__)m
焼山寺から大日寺の下りで痛めたひざが、ちゃんと治る前にまた遍路にでてしまった自分の傲慢さがつくづく嫌になります。
甘い!甘い甘い!
前回の遍路で足の指がマメだらけになったので、今回はちゃんと対策とって無事だけど、また違ったところから課題を突きつけられてしまいました。
歩き遍路の先輩方も、こんな風なのかなぁ。
それにしても、下りに弱いのがわかってるのに学習していない私です・・・。(ばかっ!)
 
申し訳ないのと痛いので、鶴林寺麓の水井橋付近でうずくまってしまいました。
でもね~2人が明るくて、ちょっと座って行こう!って。。。
民家のそばの石垣で休憩。・・・m(__)m
 
アキレス腱をのばしたりいろいろしていたら、そばにお住まいの女性、Tさんが声をかけて下さいました。
「お遍路さん、休んでいって~。」
のんびりそう言ってくださるご厚意に、感謝して少し木陰で休ませていただきます。
さっきから休んでばかりで、情けないこと・・・(^_^;) 許して~。。。

お接待して下さったTさん家のわんこ。
右のすみにいるサクラちゃんと、その子供のウメちゃん(^^)
養蜂もされていました。ミツバチブンブン♪
お家で採れた柚子と蜂蜜のジュースを作ってくれました(^o^)
これが本当に本当に美味しくて、すごく元気になりました!

疲れた体に即効チャージ!
柚子蜂蜜ジュース万歳\(^o^)/


粂さんとTさん

左からTさん、ベルントさんと腑抜け女(^_^;)
Tさんと少しお話してたのですが、この日の前日タイからのお坊様2名が夕方に歩いて来られ、何やら頼んでいるらしいが英語がわからん。なんとかしてあげたくて英語の話せる人がいる「加茂谷の地域おこし協力隊」にお願いしたそうです。
なんとなくピンときて、「もしかしてIさんですか?」
「そうそう!そうよう~、なんで知ってるのぉ?」
あーやっぱり。去年遍路オフ会にてお会いした方で、加茂谷に移住されたことはフェイスブックを通じて知ってました。
今日も、もしかしたら太龍寺で会えるかもぉなんてメッセージをしていたところでした。
遍路は繋がりますねぇ(*^_^*)
なんかまたまた元気をもらいました。

Tさんにお礼をして、膝の痛みも少し和らいだので出発です。
実はこの日、徳島のラジオ局「えふえむびざん」さんの収録がありまして、太龍寺の麓「道の駅わじき」で、今回初日にもお世話になったスーパー羅漢Sさんが迎えに来て下さることになっていたのです。
12:30が待ち合わせ時間ですが、この時点で10:50。
やばいです(T_T)

水井橋を渡れば太龍寺登山口です。
美しい阿南の自然に心癒されますが、急ごうとするとやっぱり痛むひざ・・・・。
うへぇ~、いてぇ~。←(心の叫び)

そして足元にはいろいろな生き物が!
ヘビさんとか、トカゲさんとか。
季節ですね~。あ、まだマムシの季節ではないので、ちょっと安心です。
ベルントさんが見つけたトカゲ。

小さな滝が連なる美しい自然です。

マイナスイオ~ン!
はい、ここから写真が無くなります。
そうです、そんな余裕もなくなり、粂さんとベルントさんの励ましや、明るい冗談にすら返事もできず黙々と登って行きました。

1時間半後、先に進んでいたベルントさんが「太龍寺だぁ!!僕はウソつきではないですよ~!」
と声をかけてくれました!
着いた?着いたの?

太龍寺山門と粂さん&ベルントさん
第二十一番札所 太龍寺
◆奉納曲:フランス組曲 第二番 ハ短調 クーラント

西の高野と呼ばれる太龍寺さんに到着です(T_T)/
境内は信じられないくらい広くて、本堂、大師堂、納経所が・・・・とおい~離れてる~(泣)
万全の体調でしたら、きっとこれ以上ないくらい美しい場所なんですけど(笑)

ひろーい境内への道。
新緑と砂利を敷き詰めた感じにどこか凛としたものを感じます。


本堂には虚空蔵菩薩様がいらっしゃいます。

石橋の先の大師堂。
左欄干には赤いもみじ?

このふくろうのお腹か、上の四角から鶴林寺が見えるのです!
とっても良く見えていたのですが、iPhoneでは撮れない!(^_^;)

納経所の横、天井に描かれた龍の絵が迫力満点です!
お大師様が若いころに修行した場所として、実際に記述が残っている太龍寺。
鳥のさえずりや木々がざわめく音、風がわたる感覚をお大師様も感じていたかもと思うと、時間の感覚がなくなります。

ん・・・、時間の感覚・・・!!!!
Sさんをお待たせしています~m(__)m
途中の連絡で、歩いての下山はあきらめてロープウェイを使うことになっていたのでした!

粂さんとちょっと涙のお別れ、そしてベルントさんとあっさりお別れ(^_^;)
さすがドイツ人、この感覚懐かしいわぁ(笑)
お二人とも気をつけて、平等寺さんまで行ってね、ありがとう!心からありがとう!!

今回の目標としていた阿瀬比までは行けませんが、乗る予定のなかったロープウェイに乗れるのでちょっとウキウキ。

20分間隔で出発してます。
結構大きい\(^o^)/
舎心ヶ嶽のお大師様。
画像中央に、、、、見えますかぁ!!
信じられないくらい綺麗!
山の深さに息をのみます。

あんなに必死で登った高さを
あっという間に降りて行きます(笑)

途中、ニホンオオカミの像たちが!
昔はいたのですって(*^_^*)

那賀川を見下ろせばすぐ到着です。
相当お待たせしたSさんと合流。
急いで「えふえむびざん」さんのある徳島市へ。
2時間ほど遅れて到着です(汗)
Sさん、ほんとにお待たせしてしまったのに、至れり尽くせりのお世話をして下さりありがとうございました!
また次回お会いしましょう!と挨拶もそこそこにお別れです。ゴメンネm(__)m

遅刻したにもかかわらず、パーソナリティの堀部さんはじめ、スタッフの皆様方、笑顔で迎えてくださってありがとうございました。
そして1時間以上も「お遍路ハイ」状態の私のおしゃべりにお付き合い下さり感謝します。
お陰ですごく楽しい時間を過ごせました!

えふえむびざんHP http://www.bfm.jp/
「B-STEP TALKING」火曜日放送  2016年6月7日22:00~再放送がきけます。
HPからネットやスマホで全国できけるアプリがあるので、そちらをダウンロードして下さい(^^)/ 

「えふえみびざん」さんにて。
生田さん(左)と堀部さん(右)と一緒に。 
収録を終えて、松山へ帰ります。
鶴林寺、太龍寺の奉納演奏は、時間切れでキャリーオーバーします。

実は、今回松山在住のWさんが、わざわざここ徳島まで迎えに来てくださいました(T_T)
本当に、どうしてどうして皆様こんな大変なことを平気でして下さるのでしょう。
私は、どうやってこの感謝を返したらいいのか、いつも皆様の優しさにふれると消えてしまいたくなるのです。
こんな私で大丈夫なのか?

何かの本で「人に助けてもらうのは天に借金をしているのだ」と読んだことがあります。
この先、またいっぱい人さまに助けて頂くことになるでしょう。
借金まみれになるでしょう。

・・・・、私は「お遍路バッハ」と共に、借金を天へ返財していけるのでしょうか。

んー・・・・。今はそんなことを考えるのは違うな。
ただ、ブレずに歩んでいこう!
先のことは、お大師様が決めて下さる。きっとね(^^)/

と、たこ焼きの匂いがかぐわしい車中で思うのでした(笑)

■次回は6月、22番~23番まで打つ予定です。
祝・徳島終了!祝・高知入り!なるか!?



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